既婚者の不倫の割合は?不倫をする理由や浮気率を男女別で解説

「不倫の割合ってどのくらい?」
「既婚者の不倫の理由は?」
表面的には不倫を憎んでいるようでも、実際のところ日本での不倫の割合はどれくらいか気になる方もいるのではないでしょうか。
浮気調査専門の探偵事務所も出てくるほど、年々不倫・浮気の割合は増えてきています。
例えば男女の浮気をしたことのある割合だと、20~60代の平均だと男性59.3%、女性は36.2%とのアンケート結果もあります。
当記事では、既婚者の不倫・浮気の割合を男女別に詳しく解説します。
また、不倫をする理由や不倫をされないための対策など、網羅的に紹介します。
当記事を参考に、不倫や浮気に関する男女間の考え方の違いやどんな要因が不倫・浮気へと走らせるのかを考えていきましょう。
この記事でわかること |
年代ごとの男女の浮気率
既婚者で浮気をしたことのある割合は、20代~60代の平均でみると男性59.3%、女性で36.2%という調査結果があります。
▼男性の浮気をしたことのある人の割合
年齢 | 浮気したことがある |
20代 | 40.4% |
---|---|
30代 | 52.5% |
40代 | 73.0% |
50代 | 53.8% |
60代 | 76.8% |
平均 | 59.3% |
▼女性の浮気をしたことのある人の割合
年齢 | 浮気したことがある |
20代 | 37.2% |
---|---|
30代 | 41.2% |
40代 | 34.2% |
50代 | 31.9% |
60代 | 36.3% |
平均 | 36.2% |
年代別に見ると、男性は「40代・60代」、女性は「30代」で浮気率が高いことが分かります。
浮気をしてしまう理由として、男性は「日々のストレス」「魅力的な女性と出会った」、女性は「夫婦仲の悪化」が多いようです。
近年はマッチングアプリの普及も進み、気軽に異性と出会える機会が増えたことが、浮気率が全体的に多いことの背景にあるかもしれません。
(参考:結婚した男女2,000名に浮気調査アンケートを実施)
日本の不倫の割合
前章で既婚者の浮気率について解説しましたが、不倫の場合だと、日本人男性は34.6%、日本人女性は6.0%の割合ということが日本家族社会学会による研究でわかっています。
これらのデータから、男性の方が女性よりも不倫や浮気の割合が高い傾向が示されています。
(参考:誰が「不倫」をするのか|五十嵐彰)
世界の不倫事情
日本に限らず、不倫は世界中で行われています。
文化や言語、宗教や人種、気候や気質は変わったとしても、人類としての遺伝子構造や思考パターンの主要な部分は変わらないためです。
一夫多妻制が容認されてきた文化は世界中にあり、男女の尊厳の違いなどがあったとしても夫婦関係外の男女の不適切な結びつきは昔から存在し続けてきました。
戦国時代には有力者や大名の跡継ぎは領地の存続においてとても大切だったため、子供をたくさん設けられるよう何人もの妻を持ち、有力者の子供を産んだ女性はより地位が高くなるという時代もありました。
世界中にも、上記と似たような例は数多くみられます。
不倫の割合が高い国
デュレックスの調査によると、不倫の割合が最も高い国はタイ(約51%)でした。
その他の国の詳細は、以下の通りです。
国名 | 不倫の割合 |
タイ | 約51% |
---|---|
デンマーク | 約46% |
イタリア | 約45% |
ドイツ | 約45% |
フランス | 約43% |
ノルウェー | 約41% |
ベルギー | 約40% |
スペイン | 約39% |
イギリス | 約36% |
フィンランド | 約36% |
世界の不倫割合を見ると、日本の不倫割合は比較的少ないと言えます。
既婚男性が不倫・浮気をする理由
既婚男性が不倫・浮気をする理由は、主に以下の3つです。
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以下でそれぞれの対処法について詳しく紹介します。
性的欲求を抑えられなかったため
既婚男性が不倫・浮気をする理由として、性的欲求が抑えられないことが挙げられます。
結婚生活が長くなると、夫婦関係が安定する一方で、性的な刺激が減少することがあります。
この状況に不満を感じた男性は、新鮮な感情や興奮を求めて他の女性との関係に走る場合があります。
また、ストレス発散や自己肯定感を得るために、不倫を選択するケースもあるのです。
SNSでのコミュニケーションが容易になったため
既婚男性が不倫・浮気をする理由の一つとして、SNSの普及によってコミュニケーションが容易になったことが挙げられます。
SNSは匿名性や手軽さが特徴であり、仕事や家庭では得られない新たなつながりを築く場として利用されることがあります。
例えば、昔の知人と再会したり、共通の趣味を持つ相手と気軽に交流できるため、徐々に親密な関係へ発展したりするケースです。
また、メッセージのやり取りが簡単なため、特定の相手との接触頻度が増えやすい点もリスクとなります。
女性も浮気をしているため
すでに自分の配偶者が不倫・浮気をしているからという理由で、不倫・浮気をしている男性も見られます。
表面だけは夫婦としての体裁を保ちながらも自分自身も不倫関係を楽しむ口実としてそれを使ったり、もはや夫婦関係が冷え切っていたりといった状況もあります。
どちらかの不倫・浮気をきっかけに、悪循環のように不倫・浮気が広まってしまっているという状況も生じているようです。
配偶者の不倫・浮気の調べ方について以下の記事で詳しく紹介していますので、悪循環を打開したいという方は参考にしてください。
既婚女性が不倫・浮気をする理由
既婚女性が不倫・浮気をする理由は、主に以下の2つです。
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それぞれの理由について、以下で詳しく見ていきましょう。
不倫・浮気に刺激を求めるため
既婚女性が不倫をする理由の一つに、刺激を求めることが挙げられます。
結婚生活が長くなると、家庭での役割や日常がルーティン化し、新鮮さや興奮が薄れてしまうことがあります。
このような状況の中で、恋愛のようなドキドキ感や新しい出会いを通じた刺激を求め、不倫に走るケースがあります。
また、家庭では感じられない自分への注目や特別感を、他の男性との関係から得ようとする心理も影響しています。
夫が仕事で一人になることが多く寂しさを感じるため
女性の不倫の原因として、寂しさを感じることが多くなってしまっているということが挙げられます。
先ほども述べましたが、女性は感情的に満たされる必要があります。
自分の存在意義を感じられることや、自分を本当に大切に扱ってくれる異性が存在するということはその点で大きな影響力を及ぼします。
夫婦共働きの場合には、職場で出会う異性との関係が誘惑となることもあるでしょう。
実際に不倫する女性の相手は仕事場の同僚や上司、取引先の相手など仕事がらみの関係であることがかなり多いようです。
不倫の基準とは
不倫の基準は、以下の2つの側面に切り分けて考えることができます。
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以下では、それぞれの側面について詳しく解説していきます。
法律上は肉体関係の有無
不倫の基準として、法律上では肉体関係の有無によって定められています。
民法770条では離婚の訴えを起こすことができる理由について「配偶者に不貞な行為があったとき。」と記されています。
第七百七十条 夫婦の一方は、次に掲げる場合に限り、離婚の訴えを提起することができる。
一 配偶者に不貞な行為があったとき。
引用:民法 | e-Gov 法令検索
結婚した夫婦はお互いに配偶者への性的純潔を保つという「貞操義務」を負うということが結婚という取り決めの基本的な部分ですが、その効果を十分に果たしていない場合は不貞行為として法的に不倫として認められます。
不貞行為が何を意味するかということですが、これには肉体関係があったかどうかということが深く関わっています。
民法的な不貞行為として認められるのは特定の相手と複数回にわたり肉体関係があり、その存在によって夫婦関係が危険にさらされているという場合です。
意思が伴わないのに強要されて肉体関係を迫られた場合や、一度や二度の行為では不倫として民法上の訴えを起こすことはできません。
感情も肉体も配偶者より深く結びついてしまったという場合に法的な不倫が成立します。
その他は個人的な価値観
法律以外のその他の定義として、個人的な価値観が基準となってきます。
個人的な価値観が基準となるため、不倫の定義は人によって様々です。
一般的には、以下の行為が不倫の基準となることが多いです。
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総括していえることは、夫婦関係にある男女のどちらかが配偶者を裏切るような行為をしている場合には不倫と表現されることがあります。
ただし、あくまでも「不倫」という言葉が用いられているだけで、法的に離婚事由や慰謝料請求事由として不倫と認められるかどうかは、肉体関係の有無が論点となるということを忘れないようにしましょう。
不倫・浮気をされないための4つの対策
不倫・浮気をされないために、以下の4つの対策をご紹介します。
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不倫・浮気をされた配偶者の側には、心に深く傷がつくものです。
男女に関わらず、不倫・浮気を未然に防ぐきっかけとなる対応について、以下で詳しく見ていきましょう。
束縛しないようにする
配偶者が不倫・浮気に走らないよう、日頃から束縛しすぎないことを心がけることが大切です。
夫婦としてお互いが安心し合える状況で生活するためにある程度の決まりごとは必要でしょう。
しかし、二人の意見の一致のもとに定めたものだとしても、自由を極度に制限してしまうような決まりごとの中では窮屈さを感じ、安らぎを感じられなくなってしまうことがあります。
家庭内で安らぎを感じられないのであれば、外に求めてしまうものなので、その点をよく考える必要があるでしょう。
セックスレスを防ぐ
セックスレスを防ぐことも、不倫・浮気を未然に防ぐことに繋がります。
男性に関しては特にそうですが、女性の場合も夫婦間での性関係に満足できないことが不倫・浮気へと走らせる引き金となりかねません。
お互いへの愛情をストレートに表現できる場ですので、お互いの事情や気持ちを調整することが大切です。
性関係を定期的に、愛情をこめて楽しむようにしましょう。
不倫・浮気のリスクを話し合う
不倫・浮気をされないためにも、不倫・浮気のリスクを話し合っておくことも重要です。
不倫・浮気をしたらどうなるのかを事前に決めておくのは脅迫しているようで嫌だと感じる方もいるかもしれませんが、逆を言えば自分が不倫・浮気をしないということの決意表明ともなります。
配偶者に対して結婚の誓いをした時と同じように、自分が結婚関係を大切に思っており、それを守り通す気持ちであることを表現するなら、相手も安心感を抱いてあなたのことを信頼できます。
そのため、愛してくれている配偶者を裏切るようなことはしたくないと感じてくれることでしょう。
もちろん、実際に浮気してしまいそうな危険な状況になったときのブレーキとして作用することも期待できるでしょう。
自分の魅力を保つ
日常的に自分の魅力を保ち続けることも、不倫・浮気を未然に防ぐ対策として有効です。
男性としては、自分の妻に性的欲求を刺激されるため、不倫・浮気をする危険性が低くなります。
時々新しい服を買ったり、髪形を変えたり、年を重ねても清潔感に気を使うなら、常にお互いを魅力的だと感じ合える関係になれるでしょう。
不倫・浮気をされた場合の対処法
もし不倫や浮気が発覚した場合、以下の対処法を試してみましょう。
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上記の方法を知っておくことで、万が一不倫や浮気に直面した際にも、落ち着いて次にすべきことが分かるはずです。
以下でそれぞれの対処法について詳しく紹介します。
不倫・浮気をされたことを証明する証拠を集める
不倫や浮気をされた場合、まずは証拠を集めましょう。
証拠がないまま相手を問い詰めても、言い逃れされてしまうケースが多いでしょう。
証拠として有効なものには、LINEやメールのやりとり、ホテルやレストランで一緒にいる写真、通話履歴などが挙げられます。
証拠をしっかり集めておけば、話し合いの際や離婚を考えるときにも有利に働きます。
今後、慰謝料を請求したいと考えている場合は、証拠の有無が大きな分かれ道となるでしょう。
今後について当事者間で話し合う
不倫や浮気が判明し、必要に応じた証拠が集められたら、今後について当事者間でしっかり話し合いましょう。
感情高ぶるのも仕方がないですが、なるべく冷静になってお互いの意見を話し合うように心がけましょう。
話し合いでは、なぜ浮気や不倫に至ったのかという理由や、今後どのような関係を築いていきたいのかを明確にすることがポイントです。
離婚や夫婦関係の再構築など選択肢はさまざまですが、お互いがしっかりと納得できる形を目指して話し合いを進めることが大切です。
二人が納得していない状態で話し合いを無理やり終わらすと、今後新たなトラブルに発展する可能性があります。
もし、二人だけでの解決に自信がない場合は第三者に立ち会ってもらいましょう。
探偵に調査依頼をする
不倫・浮気をされて証拠を集める際は、探偵に依頼して集めてもらいましょう。
自分で証拠を集めることは非常に難易度が高く、「証拠を絶対に手に入れてやる」という気持ちが先走り、プライバシーの侵害などで逆に自分が不利な立場になってしまう可能性が高いです。
また法的知識がない場合、せっかく自分で証拠を手に入れても裁判の場では意味を成さないということもあります。
自分の望む形に今後の対応を進めるためにも、調査のプロである探偵事務所に依頼をしましょう。
まとめ:不倫の割合は高くなっているため注意
当記事では、不倫の割合や不倫する理由、不倫されないための対策について解説しました。
不倫の割合は、年々高くなっています。
そのため、不倫によって夫婦としての安心感や幸福感を奪い取られてしまうことがないよう注意しましょう。
当記事を参考に、男女別の不倫率や不倫・浮気の背景を理解し、より良い関係構築の参考にしていただければ幸いです。
当記事の監修者

- 氏名
- 岡田 真弓
- 経歴
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1968年東京都生まれ
2003年総合探偵社・株式会社MRを設立
2008年MR探偵学校を開校し、学長に就任
2016年一般社団法人日本ライフメンター協会を立ち上げ、代表理事に就任
2017年こころテラス株式会社を設立
- 紹介文
探偵業の現場で培った経験をもとに、「探偵の現場」や「夫を夢中にさせるいい妻の愛されルール」等の書籍を発売。
また、ビジネスリアリティ番組「令和の虎」にも出演し、あらゆるメディアを通じて、調査の実態や夫婦関係の在り方を伝えています。
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