浮気調査浮気調査を自分でする方法7選|メリット・デメリットや法的効果のある証拠も解説
配偶者の浮気が疑われるものの、確実な証拠をつかめていないときには、何をすればよいかわからないと悩む方が多いのではないでしょうか。探偵事務所へ依頼せずに、自分で浮気調査を行うという選択肢もあります。
そこで、浮気調査を自分で行う方法について7つの方法を紹介したうえで、メリットやデメリットについて考えていきます。
裁判上立証可能性がある証拠じゃないと集めても意味がない
自分で浮気調査を行うにあたって、立証可能性(裁判官に認められる可能性)がある証拠を集められなければ、調停や裁判で証拠として認められない可能性が高く、法的には意味がないという点に注意が必要です。浮気の立証可能性のある証拠としては、次のものなどがあります。
- 肉体関係がわかるメッセージや録音データ
- 配偶者・浮気相手が浮気を認めた録音データ
- 顔が特定できる写真+行動記録
その他、メールやLINEで肉体関係があることをうかがわせるメッセージをやり取りしている画面を撮影した画像のほか、性行為を行っているときや明確に肉体関係を持っていることがわかる会話の録音も、立証可能性のある証拠となります。また、配偶者や浮気相手が浮気を認めたときには、録音データがあれば立証可能性のある証拠となるため、忘れずに録音をすることが大切です。さらに、ラブホテルに出入りしているときなど、肉体関係が推測できる写真も法的な効力があり、行動記録による具体的な状況証拠が揃っていると、立証可能性が高まります。
ただし、浮気の事実だけを知りたい場合には、法的効果については考える必要はありません。
浮気の証拠を自分で集める7つの方法
浮気調査を自分で行って証拠を集めるには、主に次の7つの方法があります。
- スマホやパソコンを確認する
- お財布の中身を確認する
- クレジットカードの利用明細や給与明細を確認する
- 車の走行履歴や車内、交通系ICの利用履歴を確認する
- カバンや車、スマホにGPSを仕込む
- ターゲットを尾行する
- 浮気が疑われる場所にICレコーダーを設置する
スマホやパソコンを調べると、浮気相手とのやり取りなどをつかめる可能性があり、内容によっては有力な証拠となります。お財布はレシートやラブホテルのポイントカードなど、浮気につながるものがないかチェックします。クレジットカードの利用明細も、購入品や飲食店などの利用状況から、浮気につながる材料を把握できる可能性があります。車の走行履歴や交通系ICの利用履歴のチェック、あるいはGPSの設置によって、行動履歴を把握することが可能です。
また直接、浮気の証拠を得る方法としてはICレコーダーの設置による浮気相手との音声データの取得や、尾行といった方法があります。
スマホやパソコンを確認する
配偶者が使用しているスマホやパソコンから浮気の証拠をつかむには、次の点を確認しましょう。
- SNSでのコメント・DMのやり取り
- メール
- マッチングアプリのダウンロード
- 検索履歴・閲覧履歴
SNSのコメントやDM、あるいはメールは、浮気相手と連絡手段となっていることが多く、SNSを出会いの場として活用しているケースもあります。マッチングアプリをダウンロードしていると、浮気相手を探す手段として利用している可能性があるため、アプリ内でのやり取りも確認しましょう。また、直接的な証拠にはなりにくいですが、スマホやパソコンの検索履歴や閲覧履歴で、デートスポットやホテルを探していることがわかれば、浮気の証拠をみつけるヒントになることがあります。
SNSやメール、マッチングアプリなどで、不倫をしていることがわかるやり取りを見つけたら、画面を撮影します。スマホ本体や送信者、日時がわかるように撮るのがポイントです。
ただし、スマホのパスコードがわからずロックされてしまったり、未読のLINEを誤って既読にしてしまったりすると、配偶者にバレるリスクがあります。指紋認証を解除するには、配偶者が寝ているときに指を当てて解除する方法もありますが、急に起きた場合に見つかってしまったり、気づかないフリをされたりする可能性もあります。できるだけ、スマホを置いてその場にいないときにチェックをするのが望ましいです。ただし、勝手にスマホのロックの解除を行う行為などは、後述する違法行為にあたるリスクがある点にも注意が必要です。
また、堂々とスマホを見るには、外出先などで「充電が切れた」といってスマホを借りてパスコードを聞き出し、電話で話ながらその場を離れるといった方法もあります。
お財布の中身を確認する
配偶者のお財布の中身を確認すると、浮気の証拠をつかむための材料が見つかる可能性があります。お財布の中身でチェックするのは、レシートやラブホテルのスタンプカード、夜のお店の名刺、避妊具、現金などです。
友人や仕事関係者とはあまり行かないような飲食店のレシートがあると、不貞行為を行っているとは限りませんが、浮気相手と食事に行っている可能性があります。また、普段行かないようなコンビニのレシートも、2人分の飲食物や下着といった購入品によっては浮気を疑う材料になります。
一方、ラブホテルのスタンプカードは一緒に行った記憶がなければ、不貞行為を行っていることがほぼ確実です。避妊具も同様に、自分と使うために持ち運んでいるものでなければ、不貞行為が疑われます。夜のお店の名刺には、個人的なメッセージが書かれていることがあります。
また、以前よりもお財布に入れているお金が多い場合には、クレジットカードやスマホ決済での支払いで証拠を残さないために、多くの現金を持ち歩いている可能性が考えられます。
お財布を確認して見つけた証拠は、抜き取ってしまうとバレてしまいやすいため、スマホなどで写真を撮っておきましょう。
お財布は入浴中などにチェックすればバレにくいですが、隠れて確認することに気が引けるのであれば、財布の中身を出しているときに、さりげなく確認する方法もあります。
クレジットカードの利用明細や給与明細を確認する
クレジットカードの利用明細からは、カードの利用日や店名、購入金額といった情報がわかります。浮気に使うお金を日頃、現金で支払いをしている場合も、金額が大きいときにはクレジットカードを使用している可能性があります。自分が受け取っていないプレゼントやレストランの支払いなどがないかチェックしましょう。
給与明細は収入のほか、残業の有無を把握する材料になります。固定残業代が給与に含まれている会社もありますが、残業代や休日出勤手当が法定通りに支給されている会社で、「仕事が忙しくて残業続きだ」といっているにも関わらず、残業代が少ない場合には、浮気相手と会っているなど嘘をついている可能性があります。
カード明細やWEB明細を出力したものを保管していても、浮気の証拠としては弱いですが、ラブホテルへ出入りする写真など他の有力な証拠を補完する証拠にはなります。
ただし、クレジットカードを夫婦で分けている場合は、カード明細の封筒を勝手に開けてしまうと、確認したことがバレてしまうのでおすすめできません。WEB明細の場合にも、ログインIDやパスワードがわからない場合には確認するのは困難です。給与明細がWEB明細になっている場合も同様です。
車の走行履歴や車内、交通系ICの利用履歴を確認する
車にカーナビが設置されている場合の走行履歴のほか、走行距離や車内の様子、あるいは交通系ICの利用履歴から、配偶者の行動履歴などをつかめます。
カーナビの走行履歴から遠くの観光地やラブホテルに行っていることがわかれば、浮気が疑われます。また、走行距離が明らかに増えている場合も、遠出をしていることが推測できます。さらにドライブレコーダーを設置している場合には、走行中の車窓などが残されている可能性があります。また、車内を確認する際には助手席の位置、アクセサリーや髪の毛といった落とし物、ゴミ箱、香水の匂いなどが、チェックするポイントです。
カーナビの走行履歴やドライブレコーダーの映像は上書きされる仕様になっていることが多いため、疑わしい点がある場合には、スマホなどで撮影しておきましょう。
交通系のICでは、普段利用しない路線や駅を利用した履歴がないかを調べます。普段使わない駅を頻繁に使っていても、必ずしも浮気をしているとは限りませんが、レストランやホテルなどを利用した証拠と合わせると、行動履歴を示す証拠となります。交通系ICは券売機で履歴を確認することが可能です。Suicaは表示されるのは直近の20件ですが、26週間以内の100件までを印字できます。PASMOは券売機によって、直近の20件または26週間以内の100件の表示や印字が可能です。(いずれも例外あり。)
車のチェックは配偶者にバレるリスクが低い方法です。在宅中でも、「車に忘れ物を取りに行く」といえば、自然な流れで確認しやすくなります。交通系ICをバレないように調べるには、確実に使用しないときに持ち出す必要があります。
カバンや車、スマホにGPSを仕込む
カバンや車、スマホにGPSを仕込むと、居場所を把握できるため、ホテルや浮気相手の家に行っていることがわかります。ただし、GPSの位置情報はズレることがあるため、必ずしも正確ではない点に注意が必要です。また、GPSの位置情報だけでは浮気相手と2人でいるとは限らないことなどから、有力な証拠にはなりません。
GPSを仕込む方法として、スマホにお互いに位置情報がわかるアプリを入れる方法がありますが、配偶者が浮気をしている場合には承諾することが考えにくく、無断でダウンロードするのはプライバシーの侵害などの違法性を問われる可能性があります。バレたときに夫婦関係にヒビが入るリスクからも、おすすめできない方法です。カバンにGPSを仕込む方法も、同様のリスクがあります。
一方で夫婦が同居して所有する車であれば、GPSを仕込んでも違法性を問われる可能性が低いです。GPSはネットショップや家電量販店などで販売されており、スマホからリアルタイムで位置情報が確認できるタイプの商品が主流です。
ターゲットを尾行する
浮気をしている可能性が高い場合には、尾行をする方法もあります。ただし、自力での長時間の尾行は負担が大きく、配偶者にバレるリスクも高いため、実行にあたっては慎重に判断することが大切です。浮気相手と会う日時や場所がある程度わかっている場合であれば、現場を押さえられる可能性があります。
浮気の現場に遭遇することができたら、写真におさめておきます。顔が判別できるほどの距離に近づいて撮影することが望ましいです。ラブホテルへの出入りなどの写真を撮れると、法的効果のある証拠となります。
浮気が疑われる場所にICレコーダーを設置する
車や自宅など浮気が疑われる場所にICレコーダーを設置しておくと、浮気の証拠となる音声が撮れる可能性があります。性行為の音声や肉体関係があることが明確な会話は、法的効果のある証拠となります。
とはいえ、ICレコーダーもGPSと同様に、配偶者のバッグや別居中の自宅などに無断で設置すると、プライバシーの侵害を問われるリスクがあります。同居している自宅や同居する夫婦が所有する車であれば、設置しても違法性が問われる可能性は低いです。
ただし、ICレコーダーの設置は配偶者にバレてしまうリスクがあるため、ボールペン型のタイプなど見つかっても疑われなくいものを選びましょう。
浮気調査に役立つグッズ一覧
浮気調査を自分で行う場合に役立つグッズを一覧にまとめました。
グッズ | 必要相場 | メリット | デメリット |
---|---|---|---|
盗聴器 | 7万円~10万円 | リアルタイムで音声を聞くことができる。 録音機を接続していれば、録音も可能。 |
自分が設置場所の近くにいないと、音声を確認できない。 盗聴器発見器を使用されるとバレるリスクが高い。 設置場所によっては違法性を問われるリスクがある。 |
GPS発信器 | 3,000円~1万5,000円 | リアルタイムで位置情報を確認できる。 | 設置場所によっては違法性を問われるリスクがある。 |
ICレコーダー | 3,000円~1万5,000円 | (回収した後)繰り返し、音声を聞くことができて、確実に証拠を得られやすい。 | 設置場所によっては違法性を問われるリスクがある。 リアルタイムでは音声を確認できない。 |
小型カメラ | 3,000円~8,000円 | 目立ちにくく、信頼性の高い証拠を得られやすい。 | 設置場所によっては違法性を問われるリスクがある。 自宅の場合は長く設置していると、気づかれるリスクがある。 |
ドライブレコーダー | 5,000円~3万円 | 車外の映像のほか、機種によっては車内の映像や音声も記録できる。 | こまめに映像をチェックしないと、上書きされて消えてしまう仕様の機種が多い。 |
盗聴器は近くに設置した受信機からリアルタイムで音声を確認するのに対して、ICレコーダーは後から回収して音声を確認するという違いがあります。盗聴器は受信機なども必要なため高額なことから、ICレコーダーの方が使い勝手がよいといえます。また、小型カメラを設置すると、映像の記録を取得することができます。
GPS発信器は位置情報をリアルタイムで取得できるため、浮気の状況の把握に役立つツールです。ドライブレコーダーは、本来は万が一の事故に備えて設置するものですが、車外・車内の映像などが浮気の証拠として役立つ可能性があります。
自分で浮気調査を行うメリット
自分で浮気調査を行うと、次に挙げるメリットがあります。
- 浮気調査にかかる費用を抑えられる
- 慰謝料・離婚請求ができる
- 配偶者からの離婚請求を拒否できる
浮気調査を行った結果、自分で法的効果のある証拠を押さえられた場合には、探偵事務所に依頼すると、高額な費用が発生することがあるため、安く済ませられることがメリットです。また、証拠をもとに配偶者や浮気相手に対して慰謝料を請求することや、配偶者に離婚を求めることができます。あるいは、配偶者から離婚を求められている場合には、有責配偶者からの離婚請求は原則として認められないため、自分が望まなければ拒否することが可能です。
自分で浮気調査を行うデメリット
自分で浮気調査を行うと、以下のようなデメリットもあることにも注意が必要です。
- 違法行為になる可能性がある
- 浮気調査をしていることがバレるおそれがある
- 浮気の証拠が見つからない可能性がある
自分で浮気調査を行うと、証拠を得られたとしても違法行為にあたる可能性があることに注意が必要です。配偶者の承諾を得ずにスマホをチェックしたり、位置情報のわかるアプリをダウンロードしたり、GPSやICレコーダーなどを設置したりする行為は、プライバシーの侵害に当たるとして損害賠償請求をされるリスクがあります。また、LINEなどのアプリに配偶者のIDやパスワードを使って無断でログインする行為は、不正アクセス禁止法に抵触するリスクがあるほか、位置情報のわかるアプリをダウンロードは不正指令電磁的記録供用罪に問われるリスクも懸念されます。一方で、夫婦で共有している家や車へのICレコーダーなどの設置は違法性を問われるリスクが低いです。
このほかにも、自分で浮気調査をしていることがバレてしまうと、配偶者との関係が悪化することや、浮気の証拠を隠滅されるといったリスクがあります。また、時間や労力をかけて浮気調査をしても、浮気の証拠が見つからない可能性もあるなど、肉体的・精神的な負担が大きいこともデメリットです。
調査の確実性を高めるなら探偵事務所がおすすめ
浮気調査は自分で行うこともできますが、確実性を高めたい場合は探偵事務所に依頼するのがおすすめです。探偵事務所へ依頼すると、次に挙げるメリットがあります。
- 法的効果の高い証拠を得られる
- 合法的に調査を実施できる
- スムーズに法的措置をとれる
- 探偵事務所によってはアフターケアを行っている
探偵事務所に浮気調査を依頼する場合の相場は10万円~100万円です。自分で浮気調査をするよりも費用は高くなりますが、上記のような点を踏まえると大きなメリットがあります。また、探偵事務所に浮気調査を依頼すると、必ずしも高額な費用が掛かるとは限りません。浮気する日時や場所などの情報がつかめている場合には、時間料金型の料金形態をとる探偵事務所に、ピンポイントで依頼すると費用を安く抑えられることがあります。
浮気調査の費用については以下の記事で詳しく紹介しています。
▼浮気調査の費用相場はいくら?探偵に依頼するメリットを紹介
まとめ
浮気調査は自分で行うこともできますが、やり方に気を付けないと、違法性を問われるリスクがあります。また、バレてしまったときは夫婦の関係性が悪化することが懸念されます。さらに浮気調査を自分で行うことは精神的な負担が大きいですが、労力をかけても証拠がつかめるとは限りません。
配偶者の浮気が疑われるときは、自分で調査を行うのは無理なくできる範囲内にとどめ、わかっている情報をもとに探偵事務所に相談してみるのがおすすめです。
弁護士コメント
証拠取得については、違法収集証拠かどうかという点が法的には問題となり得ます。民事事件における違法収集証拠かどうかの判断については、刑事事件に比べれば比較的緩く判断されることが多いですが、度を越した取得方法では、当該証拠の証拠能力を否定されてしまう可能性だけでなく、別途プライバシー侵害等の問題を生じさせてしまう可能性もありますので、専門家に委ねた方が良いかと思います。
また、証拠の有用性については、当該証拠だけでなく、前提となっている事実やその他の証拠との兼ね合いなど、諸々の事情を考慮する必要もあるため、こちらも正確な判断に関しては専門家にご相談されるのが賢明かと思います。
この記事の監修弁護士
弁護士 池田 貴之アディーレ法律事務所
法政大学、及び学習院大学法科大学院卒。アディーレ法律事務所では、家事事件ドメイン(現:慰謝料請求部)にて、不貞の慰謝料請求、離婚、貞操権侵害その他の男女トラブルを一貫して担当。その後、慰謝料請求部門の統括者として広く男女問題に携わっており、日々ご依頼者様のお気持ちに寄り添えるよう心掛けている。東京弁護士会所属。
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