浮気調査

浮気されたらまず何をする?やってはいけない詮索の線引きと相談先【相談員監修】

浮気されたと分かった直後に、許すか別れるかを決める必要はありません。今日すべきことは「問い詰めない」「相手のスマホを開けない」「誰かに広めない」の3つだけです。この記事では、結婚しているかどうかで変わる対応と、法律上やってよい確認の範囲、誰にいつ相談すべきかを、発覚直後の相談を受けてきた相談員が順番に説明します。

この記事でわかること

  1. 発覚直後にしてはいけない行動と、その法的な理由
  2. 相手のスマホや行動を「どこまで確認してよいか」の線引き(結婚している場合・していない場合)
  3. 公的窓口・カウンセラー・弁護士・探偵のうち、あなたの状況で先に相談すべき相手
「今日はこれだけ」安心ガイド

浮気されたら、今日は「決めない」が正解

👉 このパートをまとめると!
発覚当日に許す・別れるを決める必要はなく、まず距離を取り自分を守る

浮気されたと知った日に、答えを出さなくて大丈夫です。今のあなたに必要なのは結論ではなく、これ以上傷つかない距離と、少しの時間です。

発覚直後に決めた結論は、ほぼ後悔につながる

怒りと悲しみが最も強い数時間のうちに出した答えは、後になって「あのとき決めなければよかった」という形で戻ってきやすいものです。相談室では、冷却期間として1週間、可能なら数週間から1か月ほど距離を置くことをお勧めしています。

即答を迫られても、応じる必要はありません。「今は決められない」は立派な返事です。

✍️ 筆者(専門家)の経験からの一言アドバイス

【結論】: 発覚から最初の24時間は、相手に何も言わないでください。言わないことは逃げではなく、話し合いの準備です。

問い詰めた直後に相手が記録を消し、否認に転じると、その後の話し合いは事実確認ではなく感情のぶつけ合いになりがちです。問い詰める前に相談に来られた方と、問い詰めた後に来られた方とでは、話し合いに臨むときの落ち着き方が明らかに違います。

まず物理的に距離を取る(同棲・同居の場合の具体策)

同じ家にいるなら、数時間から数日、顔を合わせない環境をつくってください。実家、友人の家、ビジネスホテルのどれでも構いません。

一緒に住んでいない場合は、仕事や生活に必要な連絡以外を控えるだけで十分です。これは相手に気づかれないためではなく、あなた自身の心拍数を下げるための距離です。

「私のせい」と思ってしまうあなたへ

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浮気は相手の選択の問題で、あなたの価値や努力の不足が原因ではない

「私にもっと魅力があれば」「もっと尽くしていれば」と考えてしまう夜があるかもしれません。その考えが浮かぶこと自体は自然ですが、事実ではありません。

混乱・怒り・まだ好きな気持ちが同時にあるのは自然なこと

憎いのに嫌いになれない。別れたいのに怖い。相反する気持ちが同時にあるのは、あなたがそれだけ真剣に関係を築いてきた証拠であって、異常ではありません。

眠れない、食べられない日が続くときは、まず身体を休めることを優先してください。判断は、身体が少し戻ってからで間に合います。

自分を責める思考を止める、今日できる2つのこと

1つ目は、誰にも見せない前提で、今の気持ちを紙やメモアプリに書き出すことです。きれいな文章にする必要はありません。書くと、何が一番つらいのかが見えてきます。

2つ目は、信頼できる1人にだけ話すことです。ここで大切なのは、SNSを吐き出し口にしないこと。理由は次の章で詳しく説明します。

「別れなよ」と言われるのが怖くて誰にも話せないとき

友人に話せば「別れたほうがいい」と言われそうで口をつぐんでいる方は少なくありません。そんなときは、守秘義務があり、あなたの決断を急かさない相談先があります。誰に、いつ相談するかは記事の後半で整理しますので、今は「話せる場所はある」とだけ覚えておいてください。

気持ちと決断の往復ダイアグラム

発覚直後にやってはいけない5つのこと【法的な理由つき】

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問い詰め・スマホ盗み見・GPS・拡散・仕返し浮気は、あなたが不利になる

浮気された側であっても、行動によっては法的にあなたが不利な立場になることがあります。以下の5つは、感情が高ぶっているときほど手が伸びやすい行動です。

してはいけない行動 なぜ不利になるか 関係する法律・権利
感情のまま問い詰める 記録が消され、否認され、話し合いが壊れる ―
相手のスマホを直接開いて読む プライバシー侵害として損害賠償を求められ得る 民法709条(プライバシー権)
相手のIDやパスワードでSNS・メールにログインする 刑事責任を問われる可能性がある 不正アクセス禁止法
GPS・紛失防止タグを車や荷物に付ける 警告・処分の対象になり得る ストーカー規制法
職場・家族・SNSに広める 名誉毀損・プライバシー侵害で訴えられ得る 民法709条、刑法
仕返しに自分も浮気する 既婚なら慰謝料請求が認められにくくなる/自尊心の消耗 民法709条

感情のまま問い詰める

確証のない段階で問い詰めると、相手は記録を消すか、その場しのぎの否定をします。話し合いは感情のぶつけ合いで終わり、本当に聞きたかったことは聞けません。問い詰めたい気持ちは、紙に書いて一度置いてください。

相手のスマホやSNSを勝手に開く

「夫婦なのだから」「同棲しているのだから」と思いがちですが、パートナー間でもプライバシーは保護されます。

注意したいのは、行為によって問題になる法律が違うことです。パスコードを入力して相手のスマホを直接開いて読む行為は、プライバシー侵害として損害賠償を求められる可能性があります。一方、相手のIDやパスワードを使ってネットワーク経由でSNSやメールにログインする行為は、不正アクセス禁止法違反として刑事責任を問われる可能性があります。どこまでなら問題になりにくいのかは、次の章で線引きを示します。

GPSや紛失防止タグを車・荷物に付ける

長野県警察の案内によれば、相手の承諾なくGPS機器を取り付けて位置情報を取得する行為は、2021年8月26日から改正ストーカー規制法の規制対象になっています。

さらに警察庁の公表によれば、紛失防止タグを用いた位置情報の無承諾取得等を規制対象に加える改正法が2025年12月3日に成立し、同12月10日に公布、12月30日から施行されました。

秋田魁新報が警察庁の集計として報じたところでは、紛失防止タグ等が用いられたストーカー事案の相談等件数は2023年の196件から2024年には370件へと、ほぼ倍増しています。「タグを入れれば分かるのに」という発想は、それだけ多くの人が持ち、それだけ規制が強まっているということです。

出典:長野県警察「改正ストーカー規制法が一部施行されます」/警察庁「ストーカー規制法が改正されました!」/秋田魁新報「位置特定タグ無断取り付け規制 改正ストーカー規制法が成立」2025年12月3日

浮気の事実を職場・家族・SNSに広める

相手や浮気相手の実名、顔写真、勤務先をSNSに書く行為は、名誉毀損やプライバシー侵害にあたる可能性があります。削除してもスクリーンショットは残り、後にあなたの不利な証拠として使われることもあります。警察庁サイバー警察局も、投稿の内容によっては名誉毀損罪や侮辱罪などの刑事責任を問われる場合があると案内しています。

仕返しに自分も浮気する

一時的に気が晴れても、残るのは自己嫌悪であることがほとんどです。結婚している場合は、双方に不貞があると慰謝料請求が認められにくくなるケースもあります。人生の主導権を、相手の行動に握らせないでください。

相手のスマホや行動を、どこまで確認してよいのか

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ID入力を伴うログインや無断の位置追跡は刑事罰の対象になり得る。直接見る行為も民事責任は残る

「見てはいけない」と言われても、目の前に事実があれば確かめたくなるのが人間です。だからこそ、線引きを先に知っておくことに意味があります。

状況 端末を直接見る 自分の端末で記録する IDやパスワードでネットワーク経由にログインする
ロックのない画面に出た通知 問題になりにくい 問題になりにくい 対象外
自分名義・共有名義の端末やアカウント 名義や利用実態による 同左 自分の権限内なら問題になりにくい
相手のロック付きスマホ(パスコードを知っている) プライバシー侵害の可能性(民事) 同左 不正アクセス禁止法違反の可能性(刑事)
相手のSNS・メールアカウント ― ― 不正アクセス禁止法違反の可能性(刑事)
車・荷物へのGPS・タグ設置、尾行・待ち伏せ ストーカー規制法の規制対象になり得る ― ―

※表は一般的な傾向であり、個別の状況で判断は変わります。

「見ていい」と「証拠として使える」は別の問題

不正アクセス禁止法が禁じているのは、ネットワークを通じて、他人のIDやパスワードを入力し、本来は制限されている利用ができる状態にする行為です(同法第2条第4項・第3条)。違反すると3年以下の拘禁刑または100万円以下の罰金の対象になります(同法第11条)。

これに対し、パスコードを入力して相手のスマホを直接操作して読む行為は、同法の対象ではありません。ただし民法第709条は、他人の権利や法律上保護される利益を侵害した者に損害賠償責任を課しており、パートナー間でもプライバシー侵害として賠償を求められる可能性があります。

つまり、どちらの方法で浮気の証拠を見つけたとしても、あなた自身が法的な責任を問われる可能性は残ります。裁判で証拠として扱われるかどうかと、その集め方が適法かどうかは、別の問題です。

出典:不正アクセス行為の禁止等に関する法律(e-Gov法令検索)/民法第709条(e-Gov法令検索)

迷いやすい場面5つの法的評価

Q. ロックのない画面に、知らない相手からの通知が出ているのを見た
自分の目に入った情報を見ること自体は、問題になりにくいと考えられます。日時とともに自分の端末で記録しておくのは一つの方法です。

Q. 共有のタブレットに相手のLINEが同期されていた
端末の名義や、同期が相手の設定によるものかで評価が変わります。自分の権限内で見えるものと、相手のアカウントに入り込むことは区別してください。

Q. パスコードを知っているので、相手のスマホを開けて読んだ
端末を直接操作して読む行為は不正アクセス禁止法の対象外ですが、プライバシー侵害として損害賠償を求められる可能性があります。そこからさらにIDやパスワードを使ってSNSやメールにログインした場合は、同法違反の問題も生じ得ます。既に読んでしまった方は、その内容を相手に突きつける前に専門家へ相談してください。

Q. 相手の車にAirTagを入れたい
承諾のない位置情報の取得は、ストーカー規制法の規制対象になり得ます。パートナー間でも例外ではありません。

Q. 帰宅時間に待ち伏せして確認したい
場所や回数によっては「つきまとい等」と評価される可能性があります。確認したい事実は、後述する適法な手段で行うほうが安全です。

✍️ 筆者(専門家)の経験からの一言アドバイス

【結論】: スマホを見たくなったら、「ロックを解除するか、しないか」「ログインするか、しないか」だけを自分に問いかけてください。線を知っていれば、衝動に負けても踏み越えずに済みます。

「パスコードを知っていたので開けて全部読んだ」という相談は珍しくありません。読んだ後に「自分が訴えられる側になるかもしれない」と気づき、裏切られた苦しみと自分への不安で二重に消耗する方がいます。事前に線引きを知っていた方は、通知の記録だけを残して止まれています。

手元にある記録の安全な残し方

あなたの端末に届いた通知、あなた宛のメッセージ、あなた名義の明細など、自分の権利の範囲にある記録は残しておいて構いません。

日時が分かる形で保存し、クラウドにもバックアップしてください。ただし、相手には見せないこと。見せた瞬間に、相手側の記録は消えると考えておいたほうが安全です。

自分でできない確認を「適法に」行うのが探偵の役割

探偵業は、探偵業の業務の適正化に関する法律(探偵業法)に基づき、公安委員会への届出が義務づけられています。届出をした業者は、法律の範囲内で行動調査を行い、報告書として記録を残します。

あなたが自分でやると違法になり得る確認を、法律の枠内で代わりに行うのが探偵の本来の役割です。ただし、誰にでも必要なものではありません。誰に相談すべきかは、後半の分岐表で判断してください。

✍️ 筆者(専門家)の経験からの一言アドバイス

【結論】: 「タグを付ければ分かるのに」と思ったときが、自分で追跡するのをやめる合図です。

2021年のGPS規制、2025年のタグ規制で、パートナー間でも警告や処分の対象になり得ます。この点を知ると、多くの方は自分で追跡するのをやめ、別の方法を考える方向に切り替えられます。

結婚している場合・していない場合で、できることが変わる

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慰謝料など法的な請求は原則、婚姻関係にある場合のみ。婚約・内縁は例外あり。交際中は判断と心の整理に集中する

同じ「浮気された」でも、結婚しているかどうかで、法律上できることは大きく違います。ここを最初に知っておくと、無駄に消耗せずに済みます。

項目 結婚している 婚約・内縁関係 交際・同棲のみ
慰謝料の請求 不貞行為があれば請求できる場合がある 婚約の成立や内縁関係が認められれば、請求できる可能性がある 原則としてできない
「不貞行為」の該当 該当し得る 内縁関係では婚姻に準じて扱われる場合がある 法律上の「不貞行為」にはあたらない
証拠の必要性 請求・離婚手続きで必要になる 関係の成立を示す事情とあわせて必要になる 法的手続きには使わない
主な相談先 弁護士、必要に応じて探偵 弁護士 公的窓口、カウンセラー
まず集中すべきこと 事実の確認と法的な選択肢の整理 自分の関係がどこに当たるかの確認 自分の気持ちと、関係をどうしたいか

結婚していない場合:法的に追及する手段はほぼない、だから自分に集中する

交際中の浮気は、法律上の「不貞行為」ではありません。慰謝料を請求することも、原則としてできません。落胆するかもしれませんが、見方を変えれば、証拠集めに走る必要がないということでもあります。

✍️ 筆者(専門家)の経験からの一言アドバイス

【結論】: 結婚していないなら、証拠より「自分がどうしたいか」に集中してください。そのほうが早く楽になります。

交際中の方に「慰謝料は請求できません」と伝えると、最初は落胆されます。しかしその後、「では自分は何を守ればいいのか」という本来の問いに戻れる方が多いというのが相談現場の実感です。証拠集めに走った方ほど、関係も気持ちも消耗しています。

結婚している場合:不貞行為とは何か、証拠が意味を持つ場面

民法は、裁判上の離婚が認められる事由の一つとして、次のように定めています。

第七百七十条 夫婦の一方は、次に掲げる場合に限り、離婚の訴えを提起することができる。
一 配偶者に不貞な行為があったとき。

出典:民法(e-Gov法令検索)

「不貞な行為」は一般に、配偶者以外との性的関係を指すと解釈されています。慰謝料請求や離婚手続きを考える場合、これを示す記録が意味を持ちます。だからこそ、集め方が適法であることが重要になります。

裁判所の司法統計によれば、令和7年(2025年)に全国の家庭裁判所で終局した婚姻関係事件のうち、申立ての動機として「異性関係」を挙げたものは、夫からの申立て15,355件中1,823件、妻からの申立て42,136件中5,393件でした。申立ての動機は主なものを3個まで挙げる重複集計で、婚姻関係事件には離婚のほか婚姻費用の分担など婚姻中の夫婦間の紛争全般が含まれます。それでも、パートナーの浮気を理由に家庭裁判所の手続きに進む人が毎年数千人規模でいることは、この数字から読み取れます。

出典:裁判所「令和7年 司法統計年報 3 家事編 第19表 婚姻関係事件数―申立ての動機別申立人別―全家庭裁判所」(令和8年6月25日公表)

婚約中・同棲中はどちらに近いか

婚約が成立していると認められる場合や、内縁関係(事実婚)と評価される場合は、法律上の夫婦に準じて慰謝料請求などが認められる可能性があります。ただし、婚約の成立や内縁関係の認定は、交際期間、同居の実態、結婚の合意の有無、周囲への公表などの個別事情に左右されるため、この記事では断定しません。該当しそうな方は、弁護士に状況を伝えて確認してください。

話し合いの前に準備すること

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話し合いは感情をぶつける場ではなく、事実を確認し自分の希望を伝える場として設計する

冷却期間を置き、気持ちが少し落ち着いたら、話し合いの準備に入ります。準備なしで臨むと、相手の言い訳に流されて本当は望んでいない結論を口にしてしまうことがあります。

話し合う前に、自分の「今の気持ち」を3択で書き出す

別れたいのか、許したいのか、今は決められないのか。この3択のどれに近いかを、話す前に書いておいてください。「決められない」も正当な選択肢です。

書いた3択は、相手に見せるものではありません。話し合いの途中で自分を見失いそうになったときに、戻る場所になります。

聞くことは事実確認だけに絞る(いつ・誰と・今どうなっているか)

最初に聞くのは「なぜ」ではなく、「いつからか」「相手は誰か」「今も続いているか」の3点です。「なぜ」を先に聞くと、言い訳と自己弁護が始まり、事実が見えなくなります。

可能なら対面で、時間を区切って話してください。LINEだけで済ませると、表情や態度から反省の本気度を判断できません。

相手の反省は「言葉」ではなく「行動」で見る

「反省している」という言葉は、その場をしのぐためにも使われます。見るべきは、浮気相手との関係を断つ行動を自分から示しているか、原因を自分の問題として説明できているか、繰り返さないための約束を自分から提案しているか、の3点です。

関係を続ける場合の約束は、必ず合意に基づくものにしてください。無断の監視と、合意に基づく約束は、似ているようでまったく違います。

項目 無断の監視(避ける) 合意に基づく約束(可能)
位置情報 車や荷物にGPS・タグを付ける 期間と目的を決めて、双方が共有アプリを設定する
スマホの確認 パスコードを使って勝手に見る 「疑いが出たときは本人が画面を見せる」と決める
連絡ルール 行動を逐一報告させる 飲み会の開始・終了、帰宅が遅れる日は事前連絡、と決める

集めた記録を、この場で相手に渡さない

手元の記録を見せて反省を促したくなりますが、見せた記録は消される前提で考えてください。特に結婚していて法的手続きを検討する場合、提示のタイミングは弁護士と相談してから決めるほうが安全です。

許す・別れる・保留、どう決めるか

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反省の本気度・信頼し直せるか・自分が望む選択か、の3軸で決める。保留も選択肢

どちらを選んでも間違いではありません。大切なのは、相手のためでも世間体のためでもなく、あなた自身の幸せのために選んだと言えることです。

迷いの場所を見つけるチェックリスト

軸1:相手は本気で反省しているか(言葉ではなく行動)

  • 浮気に至った経緯を、自分の言葉で説明できているか
  • 浮気相手との関係を断つ行動を、自分から示しているか
  • 繰り返さないための約束を、あなたに言われる前に提案しているか

「ごめん」で終わらせようとする態度が続くなら、再発の可能性は高いままです。

軸2:あなたはもう一度信頼できそうか(疑い続ける生活に耐えられるか)

  • 帰りが遅い日に、不安で何も手につかなくならないか
  • 相手のスマホを確認しなくても、落ち着いていられそうか
  • 5年後も、この出来事を抱えたまま一緒にいる自分を想像できるか

疑い続ける関係は、あなたを長期的に消耗させます。一方で、疑うことがあっても「もう一度築きたい」と思えるなら、許す選択も間違いではありません。

軸3:それは「世間体」や「一人になる不安」ではなく、あなたが望む選択か

  • 一人になるのが怖いから戻ろうとしていないか
  • 費やした年月がもったいないという理由だけで続けようとしていないか
  • 周りに「別れなよ」と言われたから別れようとしていないか

費やした時間を惜しむ気持ちは自然ですが、それだけで続ける関係は、あなたを主役にしてくれません。

許すと決めた後に来る「揺り戻し」は失敗ではない

許すと決めても、数週間後にふと当時の光景がよみがえり、また苦しくなることがあります。これは決断が間違っていた証拠ではなく、決断が本物になるための通過点です。

✍️ 筆者(専門家)の経験からの一言アドバイス

【結論】: 揺り戻しが来たら、「決断をやり直す機会が来た」と受け止めてください。責める必要はありません。

「許したのにまた辛くなった。自分はおかしいのか」という相談は少なくありません。事前に揺り戻しが来ると知っていた方は、その時期を考え直す機会として使えています。知らなかった方ほど、自分を責めて再び動けなくなりがちです。

別れると決めた場合に、急がず準備すること

同棲している場合は、解消のタイミングと住まいの確保を先に考えてください。結婚していて子どもがいる場合、親権や養育費、財産の話は感情で進めず、弁護士に相談してから動くほうが安全です。

誰に、いつ相談するか|公的窓口・カウンセラー・弁護士・探偵

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最初は無料の公的窓口でよい。探偵が必要なのは「事実が分からないと次に進めない既婚者」が中心

相談先は4種類あります。最初から専門家を選ぶ必要はありません。あなたの状況に合う相手を、次の表で確認してください。

あなたの状況 公的窓口 カウンセラー 弁護士 探偵
今すぐ気持ちを聞いてほしい ◎ ◎ △ △
別れるか許すか、整理して決めたい ○ ◎ △ ×
相手が否認している(結婚している) ○ ○ ◎ ◎
慰謝料・離婚を考えている ○ △ ◎ ○
相手が否認している(結婚していない) ◎ ◎ △ △

まず無料の公的窓口(法テラス・自治体の相談窓口・こころの相談)

法テラス(日本司法支援センター)では、法的トラブルの相談先や制度についての情報提供を無料で受けられます(法テラス・サポートダイヤルは通話料がかかります)。弁護士や司法書士による無料法律相談も用意されていますが、こちらは収入や資産が一定の基準以下の方が対象で、事前予約が必要です。

各自治体には女性相談・男性相談の窓口があり、精神保健福祉センターでは心の相談に対応しています。いずれも、あなたの決断を急かしません。連絡先と利用条件は、それぞれの公式サイトで最新のものを確認してください。

✍️ 筆者(専門家)の経験からの一言アドバイス

【結論】: 深夜に有料の相談を申し込むのは、いったん待ってください。最初は無料の公的窓口で状況を整理するだけで十分です。

公的窓口で状況を整理してから来られた方は、自分に本当に必要なサービスを冷静に選べています。勢いで申し込んだ有料相談を翌朝後悔した、という声も聞きます。

気持ちの整理が先なら、守秘義務のあるカウンセラー

「別れなよ」と言われる不安なく話したい方には、カウンセラーが向いています。許す・別れる以外の選択肢も含めて、あなたが納得できる答えを一緒に探してくれます。夫婦・カップルで受けるカウンセリングもあります。

慰謝料・離婚・法的手続きを考えるなら弁護士(既婚の場合)

結婚していて、慰謝料請求や離婚を視野に入れるなら、弁護士に相談してください。必要な記録の種類や、提示のタイミングについても助言を受けられます。初回相談を無料にしている事務所もあります。

相手が否認していて事実が分からないなら探偵という選択肢

探偵が本当に必要なのは、相手が否認していて、事実が分からないと次に進めず、かつ結婚していて法的手続きを考えている場合が中心です。それ以外の方には、調査ではなく上の3つの相談先をお勧めします。

✍️ 筆者(専門家)の経験からの一言アドバイス

【結論】: 相手がすでに認めているなら、調査は要りません。確かめたいのが「事実」ではなく「傷」なら、必要なのはカウンセリングです。

相手が認めているのに調査を希望される方に目的を伺うと、「傷を確かめたい」というお気持ちであることが多く、その場合は調査ではなくカウンセリングをご案内しています。

探偵に依頼する場合は、次の4点を必ず確認してください。

  1. 探偵業の標識が営業所とウェブサイトに掲示されているか(2024年4月の法改正で届出証明書は廃止され、届出先の公安委員会名と届出書の受理番号を記した標識の掲示が義務になりました)
  2. 見積書に調査員の人数・時間・単価の内訳があるか
  3. 追加料金が発生する条件が書面で示されているか
  4. 契約前に、重要事項を書面で説明されるか

探偵業者との契約トラブルは、全国の消費生活センターで相談を受け付けています(消費者ホットライン188)。依頼する側にもリスクがあることを踏まえ、契約を急がないでください。

出典:警視庁「探偵業の業務の適正化に関する法律の一部改正について」/神奈川県警察「探偵業の業務の適正化に関する法律の一部改正について」

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よくある質問

👉 このパートをまとめると!
揺り戻し・仕返し・費用・タイミングなど、発覚後によく迷う8つの疑問に短く答える

Q. 浮気された直後に、相手に何も言わないのは不自然ではないですか?

不自然ではありません。発覚直後は、あなたも相手も冷静に話せる状態にないため、数日から1週間ほど距離を置いてから話し合うほうが、事実を正確に確認できます。何も言わない期間は「逃げ」ではなく「準備」です。

Q. 一度許したのに、また辛くなります。おかしいですか?

おかしくありません。許すと決めた後に、数週間から数か月してふと当時の記憶がよみがえり、苦しくなることはよくあります。これは決断が間違っていた証拠ではなく、もう一度自分の気持ちを確かめる機会です。責めずに、必要なら相談先に話してください。

Q. 仕返しに自分も浮気したいと思ってしまいます。

そう思うこと自体は、裏切られた人の自然な反応です。ただし実行すると、残るのは自己嫌悪であることがほとんどで、結婚している場合は慰謝料請求が認められにくくなることもあります。その衝動は、相手にあなたの人生を振り回されている状態のサインと捉えてください。

Q. 結婚していなくても慰謝料は請求できますか?

原則としてできません。慰謝料の根拠となる「不貞行為」は、法律上の婚姻関係を前提としているためです。ただし、婚約が成立していると認められる場合や、内縁関係(事実婚)と評価される場合は、法律上の夫婦に準じて請求できる可能性があります。該当しそうな方は弁護士に確認してください。

Q. 相手のスマホの通知が見えてしまいました。これは違法ですか?

ロックのない画面に表示された通知が目に入ること自体は、問題になりにくいと考えられます。問題になり得るのは、パスコードを解除して中身を読む行為(プライバシー侵害)や、IDやパスワードを使ってアカウントにログインする行為(不正アクセス禁止法)です。見えた通知は、日時とともに自分の端末で記録しておく方法があります。

Q. 浮気の理由を聞くべきですか?

最初に聞くのは理由ではなく、「いつからか」「今も続いているか」という事実です。理由を先に聞くと言い訳が始まり、事実が見えなくなります。理由は、関係を続けるかどうかを判断する段階で、相手が自分の言葉で説明できるかを見るために聞いてください。

Q. 探偵に頼むと費用はどのくらいかかりますか?

調査員1名あたりの時間単価に基本料金や機材費が加わる形が一般的で、総額は調査日数や人数で大きく変わります。見積もりでは、人数・時間・単価の内訳、追加料金の条件、探偵業の標識(届出先公安委員会と受理番号)の3点を必ず確認してください。詳しくは費用の記事で解説しています。

Q. 浮気された「その後」、みんなどうしていますか?

許して関係を続ける方、別れる方、しばらく保留にする方、いずれも一定数います。相談室で見てきた限り、どの選択をしたかよりも「自分で決めた」と言えるかどうかが、その後の落ち着き方を左右しています。急いで決める必要はありません。

まとめ|48時間以内・1週間以内・決めなくていいこと

👉 このパートをまとめると!
今日は距離を取って何もしない。1週間以内に無料窓口へ。許す・別れるは決めなくていい

浮気されたと分かった日にあなたがすべきことは、決めることではなく、自分を守ることです。相手のスマホを開けず、誰にも広めず、まず距離を取ってください。

48時間以内にすること 1週間以内にすること 決めなくていいこと
物理的に距離を取る 今の気持ちを3択で書き出す 許すか別れるか
自分の端末にある記録だけ残す 無料の公的窓口に相談する 探偵に頼むかどうか
職場・家族・SNSに広めない 話し合いで聞く事実を決める 相手の浮気の理由

結婚しているかどうかで、法律上できることは変わります。結婚していないなら、証拠より自分の気持ちに集中してください。結婚していて、相手が否認し、事実が分からないと次に進めない場合にだけ、探偵という選択肢を検討してください。

あなたは悪くありません。今日は、それだけ覚えて休んでください。

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免責事項
本記事は一般的な情報提供を目的としており、個別の法的判断については弁護士等の専門家にご相談ください。

参考文献

当記事の監修者

当記事の監修者:岡田 真弓
氏名
岡田 真弓
経歴

1968年東京都生まれ

2003年総合探偵社・株式会社MRを設立

2008年MR探偵学校を開校し、学長に就任

2016年一般社団法人日本ライフメンター協会を立ち上げ、代表理事に就任

2017年こころテラス株式会社を設立

紹介文

探偵業の現場で培った経験をもとに、「探偵の現場」や「夫を夢中にさせるいい妻の愛されルール」等の書籍を発売。
また、ビジネスリアリティ番組「令和の虎」にも出演し、あらゆるメディアを通じて、調査の実態や夫婦関係の在り方を伝えています。

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