浮気調査で弁護士ができることは?探偵との違いや依頼のポイントについて解説

「弁護士はどこまで浮気調査できる?」
浮気問題を目の当たりにすると、心が傷つきますよね。
早く解決したいと思うでしょう。
実際に浮気問題に悩む人は多く、問題を解決するために浮気調査を検討する人もみられます。
そんな浮気問題を解決するうえで、重要になるのが弁護士への相談です。
浮気調査で弁護士が果たす役割とは、どのようなものなのでしょうか。
以下では、浮気調査で弁護士が果たす役割やはじめに弁護士に相談することのメリット・デメリット、さらに弁護士と探偵の関係性や弁護士に依頼するタイミングについて紹介します。
この記事でわかること |
日本の浮気・不倫の現状
日本では浮気や不倫が社会問題としてたびたび取り上げられています。
とくに近年はSNSやマッチングアプリの普及により、異性との出会いが容易になったことから、浮気・不倫のリスクが高まっていると言われています。
実際に、既婚者の約3人に1人が浮気を経験したという調査結果もあり、決して珍しいケースではありません。
また、不倫が発覚すると、離婚や慰謝料請求といった法的トラブルに発展することも少なくありません。
浮気は一時的な感情で終わらないことが多く、家庭や今後の人生に大きな影響を与えるため、早期の対応が重要です。
弁護士が浮気調査で出来ること
弁護士は浮気の証拠を自ら集めることは基本的に行いませんが、法律の専門家として、証拠の有効性を判断したり、浮気が原因で離婚や慰謝料請求を行う際の戦略を立てます。
また、探偵が集めた調査報告書が裁判で有力か判断するのも弁護士の重要な仕事です。
さらに、相手方との交渉や内容証明の作成、調停・訴訟手続きの代理など、浮気発覚後の法的対応を一貫してサポートできます。
つまり、浮気問題を法律的に解決したいと考える場合、弁護士の力は欠かせません。
相手の氏名や所在を調べられる
弁護士は、法的手続きを通じて浮気相手の氏名や所在を特定することが可能です。
たとえば、裁判所を通じて通信記録の開示請求や住民票の取得などを行うことができます。
ただし、これらの情報取得には正当な理由が必要であり、「慰謝料請求のため」といった明確な目的が求められます。
個人情報保護の観点からも、無断での調査は違法となる恐れがあるため、弁護士を介した正規の手続きが重要です。
浮気相手を特定し、責任を追及したい場合は、弁護士の適切なサポートが大きな力となります。
証拠に法的効力があるか確認できる
浮気の証拠があっても、それが法的に有効でなければ意味がありません。
弁護士は、写真やLINEの履歴、探偵の報告書などが裁判で証拠として認められるかどうかを判断できます。
たとえば、ラブホテルへの出入りを撮影した写真があっても、人物の特定が曖昧では証拠能力が低くなる可能性があります。
証拠の取得方法が違法であれば逆に不利になることもあるため、法的観点からの確認は必須です。
弁護士に相談することで、証拠の適法性と有効性を事前にチェックでき、トラブルを回避しながら有利に話を進めることができます。
弁護士が浮気調査で出来ないこと
弁護士は法律の専門家であり、探偵のように実際に尾行や張り込みを行って浮気の証拠を集めることはできません。
これは弁護士法や各種法律で禁じられており、許可なく個人の行動を監視することはプライバシーの侵害にあたる恐れがあります。
また、盗聴やGPSの無断設置といった違法な手段による情報収集も、弁護士であっても行えません。
浮気の実態調査そのものは、あくまで探偵などの専門家の領域です。
弁護士はその結果をもとに法的対応を行う立場にあるため、役割を明確に理解した上で依頼することが重要です。
尾行をすることはできない
弁護士は、依頼者の代わりに浮気相手や配偶者を尾行することはできません。
尾行は調査行為に該当し、法律の専門職である弁護士の業務範囲外です。
また、尾行は手法を誤るとストーカー規制法や迷惑防止条例に抵触する可能性があり、専門知識と経験が求められます。
そのため、尾行による浮気調査は、探偵業の許可を受けたプロの探偵事務所に依頼する必要があります。
弁護士にできるのは、探偵の報告内容を法的に検証し証拠として活用することです。調査と法的手続きの役割分担を理解することが、的確な問題解決につながります。
メールの詳細内容は取得できない
弁護士であっても、他人のメール内容を本人の同意なく取得することはできません。
これは通信の秘密を保護する法律により厳しく制限されており、たとえ浮気の疑いがあっても、無断でメールにアクセスする行為は違法と見なされる可能性があります。
たとえば、配偶者のスマートフォンやパソコンから勝手にメールを確認することは、証拠として認められないばかりか、逆に損害賠償請求を受けることもあります。
メールの内容を証拠としたい場合は、適切な手続きを踏む必要があり、弁護士はその手順についてアドバイスを行う立場にあります。
通話記録は取得できない
弁護士であっても、浮気調査において相手の通話記録を直接取得することはできません。
通話記録は通信の秘密として法律で厳重に保護されており、携帯会社などからの任意の開示はほぼ認められていません。
一方で、弁護士が必要な場合、弁護士会照会を通じて特定の情報を照会することが可能です。
ただし、この手続きは照会先の携帯会社などが開示に応じるか否かを判断することとされており、通話の詳細内容や相手のプライバシーに直接関わる情報は基本的に開示されることはありません。
浮気の証拠を収集する際には、違法行為を避け、弁護士の助言を受けながら適切に進めることが大切です。
弁護士は法律を駆使して交渉し探偵は調査をする
弁護士と探偵は、浮気問題に対して異なる役割を担っています。
弁護士は法律の専門家として、離婚や慰謝料請求に向けた交渉、調停、裁判などを代理し、依頼者の権利を法的に守ります。
一方、探偵は現場での尾行や張り込み、証拠収集といった調査活動を専門としています。
つまり、探偵が集めた証拠をもとに、弁護士が交渉や訴訟で有利に立ち回るという連携が重要なのです。
両者の強みを活かすことで、浮気問題に対してより効果的かつスムーズな対応が可能になります。
浮気調査における証拠収集は探偵の役割
浮気調査において、実際の証拠収集を行うのは探偵の役割です。
探偵は、対象者の行動を尾行・張り込みなどで確認し、写真や映像といった客観的な証拠を収集します。
これらの調査は、特別な訓練と許可が必要であり、一般の人や弁護士が行うことは法律上認められていません。
さらに、探偵が作成する調査報告書は、法的に有効な証拠として認められる可能性が高いため、離婚や慰謝料請求などの場面でも重要な役割を果たします。
確実な証拠を得るには、信頼できる探偵事務所に依頼することが重要です。
法律を駆使して解決に導くのが弁護士の役割
弁護士の役割は、浮気問題を法的に整理し、最適な解決策へと導くことです。
たとえば、離婚すべきかどうかの判断や、慰謝料・財産分与の請求、親権問題など、複雑な問題に対して法律の知識を活かして対応します。
また、浮気相手への慰謝料請求や、調停・裁判の代理人として交渉を進めることも可能です。
感情的になりやすい浮気問題だからこそ、第三者である弁護士が冷静に対応することで、依頼者の権利を最大限に守ることができます。
浮気調査の証拠は裁判で有効に使える
浮気調査で得た証拠は、裁判において非常に重要な役割を果たします。
特に、探偵が収集した証拠が合法的で適切な手続きに基づいている場合、裁判所の各種手続で利用することができます。
弁護士はこれらの証拠を活用し、慰謝料請求や離婚条件の交渉を有利に進めることができます。
また、証拠の有効性を最大限引き出すためには、調査時点で弁護士のアドバイスを受けることも推奨されます。
信頼できる探偵事務所を選び、弁護士と連携することで、裁判において強い立場を築くことができます。
弁護士に慰謝料請求を依頼する際は見積もりをもらおう
弁護士に浮気調査に関する相談や対応を依頼する際は、事前に見積もりをもらうことが大切です。
弁護士費用には、相談料、着手金、報酬金、実費などさまざまな項目があり、依頼内容や弁護士の経験によって異なります。
費用項目 | 相場(目安) |
法律相談料 | 30分あたり約5,000円 |
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着手金 | 約10万~30万円 |
報酬金 | 回収金額の20~30%程度 |
一般的には、相談料として1時間あたり5,000円〜1万円程度が相場です。
その後、調査結果を基に法的手続きが必要な場合、着手金として10万円~30万円程度が必要となることが多いですが、弁護士費用は、法律事務所ごとに設定されているため、必ず個別に確認する必要があります。
事前に見積もりをもらい、明確な費用体系を確認することをお勧めします。
探偵に浮気調査を依頼するときのポイントは4つある
探偵に浮気調査を依頼する際は、以下の4つのポイントを押さえることが重要です。
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これらのポイントを意識することで、後悔のない依頼につながります。
しっかりと調べて信頼できる探偵を選ぶことが、浮気問題解決の第一歩です。
料金プランを把握しておく
探偵に浮気調査を依頼する際は、事前に料金プランをしっかり把握しておくことが重要です。
多くの探偵事務所では、時間制・パック制など複数の料金プランを提供しており、それぞれにメリット・デメリットがあります。
料金体制 | メリット&デメリット |
時間制 | 短時間の調査に向いていますが、長引くと費用がかさむ可能性があります |
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パック制 | 費用が明確になりやすい一方、調査時間に無駄が出ることもあります |
事前に契約内容と費用の上限を確認し、不明点は必ず質問しておきましょう。
納得のいく契約が、安心して調査を進めるための鍵です。
浮気調査の費用相場と比較する
浮気調査を依頼する際は、複数の探偵事務所の費用を比較し、相場と照らし合わせることが大切です。
一般的に、調査1時間あたりの費用は1万〜2万円程度が相場で、1回の調査で10万円〜50万円ほどかかるケースもあります。
ただし、調査期間や内容、地域によって大きく異なるため、複数社から見積もりを取り、調査内容と料金のバランスを確認しましょう。
安すぎる業者は調査の質に不安がある一方、高すぎる場合は過剰請求の可能性もあります。
費用の妥当性を見極めて、納得のいく料金で探偵事務所を選びましょう。
複数社で相見積もりを取る
探偵に浮気調査を依頼する際は、必ず複数の探偵事務所から相見積もりを取ることをおすすめします。
相見積もりを取ることで、各社の料金体系やサービス内容、調査方針の違いを比較でき、費用や対応に納得したうえで選ぶことができます。
また、相場とかけ離れた高額な請求や、内容の割に安すぎる不自然な見積もりにも気づきやすくなります。
さらに、相見積もりをしていることを伝えることで、料金の交渉がしやすくなるケースもあります。
後悔のない依頼にするためにも、慎重に比較・検討を行う姿勢が大切です。
調査日を絞り込む
浮気調査の成功率と費用対効果を高めるためには、調査日をできるだけ絞り込むことが重要です。
たとえば、「毎週金曜日に帰宅が遅い」「休日に外出が増えた」など、パートナーの行動パターンから怪しい日時を特定することで、効率的な調査が可能になります。
調査日を限定することで、無駄な尾行や張り込みを避けられ、結果的に費用を抑えることにもつながります。
信頼できる情報を探偵に提供すれば、調査の精度も向上します。
思い当たる日時がある場合は、メモに残しておくとスムーズに調査が進みます。
浮気調査で失敗しやすいポイントは3つある
浮気調査で失敗しやすいポイントは主に以下の3つがあります。
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これらを避けることで、無駄のない調査と確実な証拠収集が可能になります。
浮気調査がバレてしまった
浮気調査がパートナーにバレてしまうと、証拠隠滅や警戒心の高まりにより、調査が困難になるだけでなく関係性の悪化を招くリスクもあります。
自分で尾行を試みたり、探偵に依頼したことをほのめかす行動をしてしまわないように要注意です。
また、探偵に再調査を依頼する際は、調査方法やタイミングの見直しも必要になります。
調査の成功には、冷静さとプロへの適切な依頼が欠かせません。
調査報告書に証拠としての効力がなかった
浮気調査の結果として提出される調査報告書は、必ずしもすべてが法的証拠として有効になるわけではありません。
たとえば、写真に対象者の顔が明確に写っていなかったり、ラブホテルへの出入りが確認できない場合、証拠能力が低く判断されることがあります。
また、調査手法が違法だった場合は報告書全体が無効とされる可能性があります。
こうしたリスクを避けるためには、調査実績があり、法的要件を理解した探偵事務所を選ぶことが重要です。
さらに、弁護士と連携して証拠としての妥当性を確認しておくと、裁判や交渉を有利に進めることができます。
浮気調査について探偵との間に確認不足があった
浮気調査において、探偵との依頼内容の確認が不十分だと、調査結果に大きなズレが生じる可能性があります。
探偵に依頼する際は、特に下記のポイントに気を付けましょう。
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これらをしっかりと伝えていないと、無駄な調査費用が発生するだけでなく、肝心の証拠が得られない結果になることもあります。
また、報告書の形式や納品時期などについても、あらかじめ取り決めをしておかないと、思っていたものと違う内容でトラブルになることがあります。
調査を成功されるために、丁寧な打ち合わせと確認が欠かせません。
探偵/弁護士に浮気調査や慰謝料請求を依頼した人の口コミ
実際に探偵・弁護士に浮気調査や慰謝料請求を依頼した人の口コミは、依頼先を選ぶうえで大変参考になります。
探偵に依頼した人の口コミ
友人からの紹介で相談に伺いました。
初めて調査を依頼するので不安もありましたが、まず調査がどのように行われるのか説明をしてくださいました。
料金も分かりやすくとても親身に相談に乗っていただきました。
確かに大きな出費になりますがきちんとした証拠をしっかりと撮ってデータにしてくださいました。
弁護士に渡す資料もスピーディーに作成していただき、とても感謝しております。
弁護士に依頼した人の口コミ
精神的に辛くてどうすればいいか考えていた時に、相談させてもらいました。
相談した時、今後の対応や方向性を明確に聞くことができ、不安でしんどかった気持ちも少し楽になりました。
わからないこともその都度詳しく教えていただき、すごく助かりました。
口コミを通じて、対応力や信頼性を見極めましょう。
浮気調査をする目的を明確にしよう
浮気調査を始める前に、自分が何を目的として調査を行うのかを明確にすることが非常に重要です。
たとえば、「離婚を前提に証拠を押さえたい」「慰謝料を請求したい」「事実を確認して今後の関係を見直したい」など、人によって目的は異なります。
目的がはっきりしていれば、探偵や弁護士への依頼内容も具体的になり、適切な調査や法的対応につながります。
また、目的が曖昧なまま行動すると、感情的な判断や無駄な出費を招くことにもなりかねません。
冷静に現状を見つめ、自分にとっての最終ゴールを見据えた上で調査を進めることが大切です。
浮気の証拠をもって浮気をやめさせたい
浮気の証拠を集める目的が「浮気をやめさせたい」という場合、証拠は大きな心理的抑止力となります。
相手に対して「行動を見られている」という意識を持たせることで、軽い気持ちの浮気であれば自発的に関係を断つケースも少なくありません。
ただし、証拠を突きつけるタイミングや伝え方を誤ると、逆に関係が悪化する可能性もあるため注意が必要です。
このようなケースでは、弁護士に相談して対応方法を検討したり、必要に応じて探偵に調査を依頼し、慎重に証拠を準備することが効果的です。
冷静な判断が、関係修復への第一歩になります。
慰謝料を払わせたい
浮気によって受けた精神的苦痛に対して、慰謝料を請求したいと考える方は少なくありません。
慰謝料請求を成立させるには、「不貞行為」があったことを証明する明確な証拠が必要です。
たとえば、ラブホテルへの出入りを記録した写真や、継続的な肉体関係があることを示すメッセージ履歴などが有効です。
これらの証拠は探偵による調査で入手し、弁護士が法的に整理して請求を進めます。
また、相手の経済状況や婚姻期間などにより請求金額は変動するため、弁護士と相談しながら現実的な見通しを立てることが大切です。
確実に請求するには、冷静かつ戦略的な対応が求められます。
離婚したい
浮気が発覚したことで離婚を決意する場合、確かな証拠を押さえておくことが極めて重要です。
不貞行為を立証できれば、離婚理由として認められやすくなるだけでなく、慰謝料の請求や有利な条件での財産分与・親権の交渉も可能になります。
証拠が曖昧だと、相手に離婚を拒否されたり、不利な条件を押し付けられるリスクもあるため注意が必要です。
探偵の調査で確実な証拠を収集し、弁護士に相談しながら手続きを進めることで、感情的な衝突を避けつつ、冷静かつスムーズに離婚問題を解決へと導くことができます。
まとめ:浮気調査の依頼は弁護士と提携したMR探偵事務所がおすすめ
当記事では、浮気調査で弁護士ができることや探偵との関係性、費用相場について紹介しました。
浮気調査を成功させ、確実な証拠をもとに法的対応を進めたい場合は、弁護士と提携している探偵事務所のMR探偵事務所に依頼するのがおすすめです。
探偵が集めた証拠が法的に有効かどうかを弁護士が確認し、その後の慰謝料請求や離婚手続きをスムーズに進めることができます。
調査と法律の両面でプロが連携することで、無駄のない対応が可能になり、依頼者の負担も軽減されます。
また、弁護士と提携していることで、調査前後のフォローも手厚いです。
困っている方はまず無料相談から始めてみてください。
当記事の監修者

2003年 03月 静岡県立沼津東高等学校 卒業
2009年 03月 早稲田大学法学部 卒業
2012年 03月 慶應義塾大学法科大学院 修了
2015年 09月 新司法試験合格
2016年 12月 最高裁判所司法研修所(秋田地方裁判所配属) 修了
2016年 12月 ベリーベスト法律事務所 入所
当記事の監修者

- 氏名
- 岡田 真弓
- 経歴
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1968年東京都生まれ
2003年総合探偵社・株式会社MRを設立
2008年MR探偵学校を開校し、学長に就任
2016年一般社団法人日本ライフメンター協会を立ち上げ、代表理事に就任
2017年こころテラス株式会社を設立
- 紹介文
探偵業の現場で培った経験をもとに、「探偵の現場」や「夫を夢中にさせるいい妻の愛されルール」等の書籍を発売。
また、ビジネスリアリティ番組「令和の虎」にも出演し、あらゆるメディアを通じて、調査の実態や夫婦関係の在り方を伝えています。
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