女性の不倫【どこから不倫?】不倫の定義や代償、浮気との違いを解説
「心はほかの何物にも勝って不実であり、必死になる。だれがこれを知りえようか。」これは聖書の言葉ですが、男女間の恋愛によくあてはまる言葉です。
お互い独身同士なら盲目な恋も悪くないかもしれませんが、相手が既婚者の異性である場合は恋に落ちてしまう危険性によく注意を払う必要があるでしょう。
日常で接している間にその人に魅力を感じ惹かれていってしまっていても、その感情に気づかないふりをして接触を続け不倫まで発展してしまうことも少なくないようです。
感情の燃え上がりにより後先を考えることもできずコントロールを失い、泥沼にはまっていってしまわないように、どこからが不倫になってしまうのか、不倫をするとどのような結末を迎えるのかについて考えてみましょう。
1.不倫の定義とは一体なんなのか
「不倫」と同じほどよく耳にし、意味の区別がつきにくいのが「浮気」です。それぞれどのような意味の言葉なのでしょうか。
どちらも特定の交際相手や配偶者がいるのに他の異性に好意を抱いてしまうという点では共通ですが、不倫はそこに肉体関係があったかどうかが問題となります。
不倫は特に婚姻関係にある男女が配偶者以外の異性と恋愛関係になり、性行為を行うなど具体的な行動を起こしたときに「不倫」となります。
民法上では「特定の相手と不貞行為を繰り返すこと」を不倫と呼んでいます。
対して、浮気は感情の動きに注目しています。街で見かける配偶者以外の異性を見つめたり、配偶者以外の異性とメールを頻繁に交わしたり、自分からその人との距離を近づけようと行動したりすることまでも浮気と言われるかもしれませんが、大切なのはお互いの気持ちです。
そのような行動を裏切り行為と思われていたり、自分のうちに罪悪感を覚えたりしているようであれば浮気だと言えるのかもしれません。
1-1.キスやハグは不倫ではない
上記の点を考えると、キスやハグでは不倫として法律上認めてはもらえません。感情的には裏切られたと感じたとしても、友情や交際の親密さの表れとしても解釈されてしまうこともあります。
法的には離婚事由や慰謝料請求事由には当てはまらないのが現状です。どちらかというとまだ「浮気」の範疇だといえるのかもしれません。
1-2.不貞行為があれば不倫となる
民法770条では離婚の訴えを起こすことができる理由について「配偶者に不貞な行為があったとき。」が挙げられています。
結婚した時点で夫婦がお互い性的純潔を保つという「貞操義務」を負いますが、その婚姻の本質的ともいえる効果を十分に果たしていない場合は不貞行為として法的に不倫として認められます。
1-3.不貞行為とはどのようなことなのか
不貞行為かどうかを判断するうえで基本的にはそこに性交渉があったかどうかがポイントとなります。
しかし、意思が伴わない仕方で強姦された場合は不貞行為とはなりません。
また一度や二度程の性交渉も婚姻関係を大きく揺るがすほどではないと判断されることがあるので、特定の相手と感情的にも身体的にも配偶者の存在を揺るがすほど結びついてしまった場合に不貞行為であると認められます。
2.不倫をすることのなにがいけないのか
不倫や浮気のニュース報道を聞くたびに、社会的にも精神的にも家庭的にも安定していそうな人たちがなぜ?と感じることがあるのではないでしょうか。
人間の遺伝子に刻みついた種を繁栄させるための本能という考えもありますが、浮気や不倫に心のどこかで幻想を抱き、願望を抱いている方も少なくないというデータもあります。
そのことを考えると、誰しもが自分自身を抑制して欲望に身を任せることがないよう注意する必要があるのではないでしょうか。
そのために不倫をすることの何がいけないのかを強く意識するようにしましょう。
2-1.家族を悲しませる
不倫をすると家族が悲しむのは言わなくても分かる事ですよね。自分の配偶者よりも強く結びついてしまう他の異性がいるということは重大な裏切りなので、心が罪悪感にさいなまれて家庭内で感じられていた小さな幸福を共有できなくなってしまうことでしょう。
自分の感情には大きく影響がないような巧妙な方法で不倫を続けていたとしても、家庭への愛情の弱まりは周りの人々に気づかれてしまうものです。
子供がいる場合にはさらにその影響は大きくなります。子供は親の表情や仕草からとても多くのことを察することができるからです。自分の配偶者との間にできた子供を愛せなくなってしまうということもあるでしょう。
また、事が明るみに出た時には自分の親や配偶者の親族にも事実関係が伝わり、今後の関係に影響が及びますし、不倫相手の家族をも崩壊させることになるでしょう。自分の身勝手な行動で何人の人が悲しむことになるのか、衝動を感じる前からよく考え事前に決意しておきましょう。
2-2.結婚をする際の約束を破る
結婚は神の前で捧げる厳粛な誓いです。会社で締結する契約や不動産などの購入契約など、社会で重要とされるどんな契約よりも重要で大きな責任を伴う契約です。
生涯ひとりの人を愛し続けることや貞操義務を守り続けることをお互いが誓うことにより、家庭を本当に安定し安心できる場所とすることができます。その約束を裏切り行為という最悪の仕方で破るということは倫理的にも社会的にも許されない行為です。
2-3.周囲の厚意を裏切ることになる
結婚は二人の人間の厳粛な誓いですが、二人の力だけで結婚へと至ることができるわけではありません。
出会いの場を提供してくれた人が存在し、デートを支えてくれた友人たちが存在し、困ったときに相談に乗ってくれた友人たち、結婚式や披露宴を成功させるために骨折って働いてくれた友人たちや、お互いの家族、会社の同僚たちなど多くの人支援してくれた人たちの存在があってこそ成り立ったものです。
そして結婚式の日にはさらに多くの人たちが祝福してくれたことでしょう。そのような人たちの厚意の上に成り立っている関係を裏切る行為はしたくないのではないでしょうか。
2-4.そもそも民法に反する
結婚は二人の人間の個人的な約束ではなく、民法上で保護されている取り決めです。婚姻関係にある二人には「婚姻共同生活の平和の維持」という権利があります。
お互いの平和を侵害することになる不倫行為を訴えられた場合には裁判になりますし、それを避けたとしても高額な示談金が求められることでしょう。
裁判になると弁護士を依頼する費用や慰謝料として高額な請求をされることもあります。民法上禁止されている行為ですので不倫をしては絶対にいけません。
3.不倫をしたらどうなってしまうのか
高額な買い物をするときにそれがなぜ欲しいのか、手に入れたらどうなるのか、支払にどれだけの期間がかかり、その間は生活にどのような影響が及ぶのかなどといったことを考えるほうが賢明なのと同じように、不倫をするとどうなるのかを知っておくことは不倫を避けるために役立ちます。
もちろん不倫から得られるものは一時的な刺激やスリルからくる楽しみしかなく、たいていは長期的な悪影響を及ぼします。何も考えず手を出す前に結果をよく考えましょう。
3-1.離婚をする
不倫をした時の慰謝料の相場は100万から500万円ほどで、平均すると200万円前後が事例として多いようです。
裏切った配偶者に請求できるのは当たり前ですが、独身の不倫相手であっても相手が既婚と知っていて不倫関係を続けた場合は慰謝料請求の対象に当てはまり、裏切られた配偶者側から請求をされることがあります。
また、既婚男性や既婚女性が相手の独身の異性に離婚する予定があるなどと偽って関係を持ち続けたものの、元から離婚する気がなかったという場合や、離婚まで動いたものの最終的に離婚ができなかった場合などには独身の不倫相手の側からの訴えにより、不倫をしていた既婚者側に慰謝料を支払う責任が発生することもあります。
配偶者とだましていた独身者の両方から慰謝料請求をされた場合には相場よりもさらに高額になることも考えられますので、不倫の結果を買い取る覚悟がないなら不倫をしないよう決意するほうが賢明でしょう。
3-2.慰謝料を支払う
自分が何か悪いことややましいことをしてしまった時、その話題には触れられたくないという気持ちが芽生えますよね。浮気をしている男性は浮気相手との恋愛を満喫中です。そのため、恋愛の話は歯切れが悪くなってしまう傾向にあります。
重ねて「浮気をしていることを隠したい」「バレたくない」という心理も働いているので、浮気や不倫の話題はまさに避けたい話題No.1だと言っても過言ではありません。
そのため、会話の中に「浮気」や「不倫」というワードが出てきたら気が気ではないでしょう。やたらと口数が少なくなったり、逆に口数が多くなったりするのです。これは、浮気や不倫というテーマによって不安や焦りが生じ、動揺していることからくるものだと考えられます。よほど肝が据わっていない限り、表情や態度にも変化が表れるはずです。
話題が身近に無いようであれば、ネット上で探してみるのもいいかもしれません。恋愛の話題を持ち出したことによって普段夫が見せない態度をとったら、疑惑を持ちましょう。
3-3.これから先子どもに会えない可能性がある
配偶者への気持ちが冷めてしまうことから不倫に発展することもありますが、子供への愛情はそれとは別で強いままという方もいるでしょう。
自分の子供は血がつながった特別な関係なので、切っても切れない強いきずながあります。しかし、不倫が発覚し離婚をすると子供に二度と会えなくなる可能性があります。
子供の側も自分を裏切って不幸にした親を怨むかもしれません。離婚まではいかなくても子供から敬意を抱いて接してもらえなくなるかもしれませんし、距離を置いて過ごされるようになる可能性も高いので、愛する子供との時間を大切にしたいと願っているのであれば、すべてを崩壊させかねない不倫を避けましょう。
3-4.友人関係が悪化する
不倫をしていた、もしくは今まさに現在進行形で不倫をしているなどという噂は自分でも想像しなかったほど遠くまで届いてしまうことがあります。
今まで接していた友人たちや地元の古くからの知人などから信用してもらえなくなってしまうことや、友人たちの身の周りの異性との接触をもやけに警戒されるということもあるでしょう。
とくに配偶者は最も親しい友人ともいうことができますが、不倫をして裏切ってしまった以上その友情関係を失ってしまうことになります。結婚関係という保護されているはずの場所のものを奪おうとする行為は社会的な信用も失うリスクがあるということを覚えておきましょう。
3-5.職を失う可能性もある
不倫された側の配偶者がどのような人かにもよりますが、不倫をしている状況に気づきながらも一定期間泳がせておいて、興信所で調査した内容や他の人に見られたくないメールのやり取りの履歴や写真などを不倫している両方の会社、親族、友人に送りつけて復讐するという手法をとる過激な人もいます。
愛情が大きすぎると裏切られたショックも大きいからかもしれません。また、特にそのような情報の暴露がなかった場合でもうわさ話により広まることもあります。
社内で交流のある人との不倫の場合であればなおさら可能性が高いかもしれません。何にせよ、情報が勤め先にまで伝わってしまうと、社内での居心地が悪くなりますし、社会的に信用を失ってしまうので主だった役職には就けなくなってしまうでしょう。
会社の顔ともいえるポジションについていた場合は解雇や異動の処分が下されてしまうこともあります。
職を失うと離婚の慰謝料を払うために別の仕事をしなければならないかもしれませんが、支えてくれる配偶者を失った状態で新しい仕事を始めるのは心身ともに大きな負担がかかることなので、窮地に立たされるリスクがあるということも覚えておきましょう。
4.不倫をされたらどうするべきなのか
ここまででどこからが不倫になってしまうのかということや不倫をするとどのような結果を招くのかということに関して考えてきましたが、逆に自分が不倫をされてしまう側だとしたらどうでしょうか。
裏切られたショックで何も考えられなくなってしまったり、怒りで頭に血が上って冷静な判断が下せなくなったりしてしまうことも考えられます。
あまり考えたくないことではありますが、もしも自分の配偶者に不倫されてしまったならどうするかを事前に考えておくことはその時に最善の決定を下すうえで役立ちます。不倫されたときはどのような行動をとればよいのか考えましょう。
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4-1.証拠を探す
最初のうちは不倫をしている確たる証拠がないまま、すこしずつ疑念が深まっていくという状況になるかもしれません。疑念を晴らすためには兆候を見落とさないようにしなければなりません。
夫が女性と不倫している場合には不倫の兆候が台所に出ることが多いようです。単身赴任中の家や自宅に、普段料理に関心がないのに調味料や凝った香料、見覚えのない食器などが増えていたら不倫相手が彼のために料理をしていた証拠かもしれません。
食器棚や洗い物のシンクの状態なども兆候に気づくきっかけとなることがあります。食器の片付け方が普段と違っていたり、いつもは使わないような皿や、普段よりも多い量の食器を使っていた痕跡があったりする場合などはそこに出入りしていた女性の影を感じるのではないでしょうか。
また男性が出かけるときに長い時間を過ごす自動車の中なども証拠を発見する確率が高い場所です。女性ものの香水のにおいがする場合は疑いが濃厚になります。
たいてい不倫相手の女性は後部座席ではなく助手席に座るものですが、助手席の足元にものを落とした場合はなかなか気づきにくいものです。何気なくチェックしてみましょう。
車のダッシュボードの中などもとっさに証拠品を隠すにはもってこいの場所なので、見覚えのないレシートなどが見つかった場合には注意深く調べましょう。普段行くはずのない場所での給油レシートやホテルなどのレシートが残っていた場合は確信を強める証拠となります。
では妻が独身の男性と不倫を始めた場合にはどのような兆候が見られるでしょうか。今まであまり熱心ではなかった習い事に凝りだしたり、急に美容に気をつけるようになったりした場合には注意が必要です。
化粧を入念にして、頻繁に美容室に行くようになったりしたことは配偶者以外の誰かに恋をしている証拠かもしれません。
またほかにも、急に携帯電話にロックがかかりだしたり、携帯電話をトイレやお風呂にまで持ち込んだり、遅くに帰宅することが増えたり、休日をあまり伝えてくれなくなったり、なぜか目を合わせてくれなくなったり、対応が良くも悪くも急激に変化したり、ということが男女共通で不倫や浮気の兆候として見られるようです。
兆候だけで相手に疑念をぶつけると適当な言い訳をしてその場をしのぎ、より巧妙な仕方で関係が続いてしまうということもあるので、言い逃れができないような証拠を集めましょう。
前半で紹介したように、不倫関係とは一定期間を通して配偶者ではない特定の異性と交際関係になり性交渉を持つことです。
証拠を集めるためには多少リスクを伴いますが、メールやSNSを盗み見て肉体関係があったと思わせる文章や、交際が一定期間続いている証拠を探し、それを転送もしくはその画面を自分の携帯で撮ったり、休日に別行動をする日や決まって帰りが遅くなる日などに相手を尾行し密室に異性と二人きりになる状況がないかを記録に残したり、かまをかけるような問いかけをして一部始終をボイスレコーダーで録音しておき矛盾を問い詰めたりということができます。
これらは決定的な離婚事由となる証拠ですので慎重に集めることが必要です。
4-2.やめるように説得する
さて、証拠も集まり訴える用意ができたとしても、あなたとしては配偶者と関係を続けたいと思うかもしれません。
不倫をさせてしまった自分にも責任があると感じる場合や、配偶者への強い愛情を抱いている場合、もしくは社会的・立場的な面から考えて離婚するわけにはいかないと感じる場合、子供の養育義務を履行しなければならないと強く感じる場合などにはそうでしょう。
そのような場合には説得してその不倫関係をやめてもらうしかありません。二人の話し合いで解決することができればいいのですが、もとはといえば二人の間に溝ができてしまっているのでそのような不倫関係に発展してしまったのですから、説得は一筋縄ではいかないことも多いでしょう。
もしくは、不倫相手の独身者がやっかいなタイプで絶対にあなたの配偶者を放したくないと考えている場合には不倫関係を終わらせることは容易ではありません。
では、どのように対処できるでしょうか。
多少強引にでも目を覚まさせる必要があるかもしれません。一般的な方法は配偶者の職場に行き、上司に相談するということです。
職場内で発展した関係なのであれば、世間体を気にした企業が分かれるよう説得にあたってくれるかもしれませんし、状況が悪化しないよう人事異動や解雇へと踏み切る場合もあるでしょう。職種にもよりけりですが、有効な方法といえるでしょう。
また、相手の親などの身内に相談したり、内容証明郵便で損害賠償請求を送り付けたり、調停申し立てや訴えを起こしたりすることも有効です。この場合はプロの助けがあったほうが物事を進めやすいので弁護士などに依頼する分のコストがかかることも覚悟したほうがよいでしょう。
4-3.離婚に関する話し合いをする
説得に応じない場合や裏切り行為のショックゆえにもう相手を許せなくなった場合は離婚について話し合いをしなければなりません。
相手の裏切り行為に深く傷をつけられてしまったゆえに離婚をする場合には慰謝料請求をしたいと感じることでしょう。
離婚には純粋に関係を解消するだけの離婚や協議離婚、離婚調停、離婚裁判などの様々な手法があることを覚えておきましょう。
関係を解消する場合の離婚はただ離婚届を提出するだけですが、実際には共有の財産をどのように分けるか、残された子供の養育費をどうするか、慰謝料をいくら請求できるか、など決めなければならないことがたくさんあります。
協議離婚では両者間の話し合いによってそれらの金額を決定し、最も簡易的かつ短期間で離婚まで進んでいくことができます。
ほとんどの場合の離婚がこの協議離婚ですが、中にはお互いの意見がどうしても納得しあえない時や証拠がそろっていたとしてもそれを最後まで受け入れようとしないで交渉がなかなか進まないパターンもあります。
そのような場合には第三者の介入が必要になってきます。離婚調停や離婚裁判がこれにあたります。
離婚調停は家庭裁判所に申し立てをします。間に調停委員を入れて話し合いを進めることができるのでお互いに冷静さを保って交渉を進めることができますが、長くて解決まで1年間ほどかかることもあるそうです。
弁護士に依頼することができるならば時間の面でも金額の面でもストレスなく交渉を終わらせることができるでしょう。
離婚裁判は離婚調停でも決着がなかなかつかない場合などの最後の手段として用いられるようです。裁判で出た判決には強制力があり、慰謝料や財産分与に関しても相場より高い金額を請求できる可能性が高いようです。
ただし、決着までに時間や弁護士費用がかかることや、法廷離婚事由を証明する必要があるので前述の証拠集めをどれほどできたかということも離婚裁判を起こすかどうかの決め手となります。
4-4.怒りに任せた行動をしない
上記のように物事を進めていくにあたって様々な方法が用意されていたとしても、冷静さを失ってしまうと正しい判断が下せなくなってしまう可能性があります。
それで、不倫に気づいた時も、交渉が始まったときも、まずは怒りを抑えて冷静に思考、行動できるよう心がけましょう。上記の離婚に関する話し合いの方法も多岐にわたり、相手の人間性や置かれた状況、持ち合わせている証拠の量や質によっても最善手が変わってきます。
感情に任せて行動を起こすのではなく、現状と将来への影響をよく考慮して行動するようにしましょう。
4-5.落ち着くための時間を作る
自分の失敗を受け入れられる人はなかなかいません。自分に落ち度があったことを認め、そこから教訓を得られるようになるまでには時間がかかるものです。
不倫のような自分を感情的に深く傷つけるタイプのものであればなおさらです。
不倫の証拠を見つけてしまったとしても、落ち着いて考える時間をまず作って思考を整理するなら、それを機に夫婦仲を改善するチャンスと考えることもできるかもしれません。
もちろん、不倫した側が100パーセント悪いのですが、何かが相手を知らない間に傷つけてしまっていたかもしれないこと、相手を不倫に掻き立てるほど追い詰めていってしまっていたかもしれないこと、不倫に至るまでの兆候に気づくことができなかったことなどを考えれば、自分自身の愛情が先に冷めていたのではないかなどと考えさせられることもあるでしょう。
まずは落ち着くことで状況を冷静に分析することができます。その結果、自分にはやはり落ち度がなく、相手の単なる卑劣な裏切り行為だったということがわかるかもしれません。
そのような結論に至ったとしてもそれはそのあとの物事の進展においてプラスとなります。情を完全に切り捨てて、相手の言葉や反省していそうな表情に騙されることなく物事を自分に有利な仕方で着実に進めていくことができるからです。
それで、気を大いに乱される出来事ですが、まずは落ち着きましょう。信頼できる相手に相談することや物事を書き出していくことは思考を整理する助けとなりますし、そのあとの証拠として有効に用いることができるかもしれません。冷静さを保つなら最善の一手を見つけることが容易になるのです。
5.不倫をされないための対策
不倫とは何なのか、したらどうなるのか、されたらどうするのが最善かということを考えてきたので、あなた自身はもう不倫という危険な関係に入ることはしたくないという決意が固まったかもしれません。
しかし、不倫をされたらどうするかを考えるよりも不倫をさせないことが可能ならばそれに勝ることはありません。どのようにしたら不倫を防ぐことができるのでしょうか。不倫をされないための対策について考えましょう。
5-1.しっかりと相手のことを認める
夫婦関係の基盤は男女間の特別な友情関係ではないでしょうか。お互いを信頼し、尊敬しあっているゆえに愛が生まれ、一生をともに過ごしたいと願い、それを誓うのです。
相手の尊厳を尊重しあえない間柄には友情関係は生まれません。いがみ合っていたり、相手の弱点を責めたり、相手の落ち度をしつこく指摘するようであってはなりません。いつでも感謝と謙虚な思いを忘れないことが友情関係を築き、夫婦のきずなを強めるカギとなります。
部下と上司、主人と奴隷のような関係ではなく、チームメイトとして問題に対処するようにしましょう。「ありがとう」、「お願いします」、「ごめんなさい」、という言葉は相手の反応を柔らかくし感情を落ち着かせます。また、相手がしてくれたことを当たり前と思わないようにしましょう。
たとえそれが不十分であっても、相手の動機を考えて、褒めて感謝を伝えるなら、互いの愛情を促進していくことが可能になります。
それで、互いの尊厳を認め、信頼し、敬意を示し、感謝を言葉で伝えましょう。そうすれば、夫婦関係外のところから精神的支えを必要とすることはなくなり、不倫を事前に防ぐことができます。
5-2.性行為は拒みすぎない
結婚の誓いにはお互いの貞操義務を守るという誓いも含まれています。自分の都合だけで判断することなく、お互いがその義務を果たすことができるよう協力し合うことが必要です。
互いの事情を分かっていながらも進んで自分の都合を調整して相手に合わせるという態度は愛情をストレートに伝える顕著な方法です。特に夫婦関係外での性交渉が非とされている法律下にあってお互いが努力すべき分野だといえるでしょう。
男女間が普通に感じる欲求を果たせないことは大きなストレスともなり、それが不倫へと掻き立てることもありますので、非常に重要なポイントといえるでしょう。
5-3.夫婦での時間を作る
お互いに共働き家庭で忙しく過ごしていたり、子供が生まれたばかりの家庭だったりすると、夫婦二人で時間を合わせてゆっくり過ごすということが難しいかもしれません。
しかし、夫婦がコミュニケーションを十分に取れなくなってしまうのは非常に危険なことです。お互いの感情を知る機会が減っていくので、自分がどんなことを言うと相手が傷つくのかに無頓着になってふいに相手を傷つけ、加速度的に夫婦の溝が広がっていってしまうことが考えられます。
また、言葉を投げかけられた側もその背後にどんな思いや感情が込められているのかを想像することができないので、動機を疑い、悪いほうに受け取りがちになってしまうこともあります。
良いコミュニケーションが取れていないと、何気ない会話がお互いを傷つけあうものと変わっていってしまうことがあるので、たとえ仕事で疲れていたとしても、子育てのストレスがどれほど大きかったとしても、夫婦で一緒に過ごす時間をできるだけ長く確保し、心を通わせるコミュニケーションをするよう心がけるようにしましょう。
5-4.不倫をした後のことについて事前に話す
相手がもしも不倫をした場合にはどんな対応をとる予定であるのかを事前に伝えておくことは不倫対策に役立ちます。
「不倫は悪いこと」という一般的なイメージから「不倫は自分にとっても、家族にとっても、職場にとっても深刻なダメージを与える悪いこと」という具体的なイメージへと変化するからです。
自分が引き金となって悲劇がスタートするということを想像すると、不倫関係が始まりそうな時点から自分の言動に注意するようになります。不倫が悲劇につながるというイメージを植え付けましょう。
6.まとめ
いつの時代にも世間を騒がせる不倫ですが、この記事を通してその言葉が実際には婚姻という重大な契約を裏切る卑劣な不法行為を意味しているということがわかりました。
自分が不倫をしないという決意もそうですが、自分の大切な配偶者もその罠にかかることがないよう夫婦一丸となって問題を乗り越えていくことが大切です。
自分も相手も不倫をするとどのような結末が待っているのかをよく思いに留め、誘惑となる状況を未然に防いでいきましょう。夫婦の関係を強め、家庭を温かいものとするようお互いが努力するなら、誘惑は効力を発揮せず、強いきずなで結ばれ続けていることが可能になることでしょう。
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